彼女が残した、涙の遺書。

楓へ

なんか、こう改めて楓に手紙を書くのはちょっとおかしな気分だな。
私、こんなまだ若い年齢の時に自分が遺書書くなんて思いもしなかった。

まぁ、前置きはここまでにして楓に遺書書くよ。

楓、今までありがとう。 
私は楓のおかげでここまで成長出来た。
楓が居たからだよ。
楓は私の彼氏になってくれたね。
ずっと好きだったんだよ。
今も、昔も。
花火大会の時にデートもしたね。
初めて手を繋いだっけ。
忘れられない思い出だよ。

泣いて、
笑って、
時には喧嘩したけど

私は楓のことずっと好きだよ。

今、楓がこの手紙を読んでるって事は私は死んだんだね。


楓、泣かないで、笑ってよ。

私のために。


楓は笑顔が、一番いいし、私は好きだよ。



                沙織
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