わかりました、結婚しましょう!(原題:橘部長を観察したい!)

 ようやく解放された時には、私はまた何も考えられなくなっていた。熱っぽくなってるのが自分でもよくわかる。背中を支えていた宮燈さんの腕が腰におりていって体を撫でるから、恥ずかしいくらいに震える。

「やっ……あ……」
「キスだけ?」
「キス……だけで、我慢します……」

 私がそう言うと、宮燈さんは私をソファに押しつけてまたキスをする。

 宮燈さんが私の首に痕をつけながら、ワンピースの裾から手を入れてストッキングを脱がせようとしてくる。腕を掴んで制止しようとしたけど、下着も一緒に下ろされて膝を開かれた。

「……キスだけでしょ? だからさっき靴を脱がせたの?」

 質問には答えずに、宮燈さんは指を中に入れてきて感じるところを探るから、腰が揺れて恥ずかしい。恥ずかしくて顔を反らしてると頬や首に口づけされた。

「あっ……も、だめ。ソファが汚れちゃう……お、お掃除の人に迷惑が……」
「汚れないようにすればいいのか?」

 そう言い放って宮燈さんが足の間に顔を埋める。腿から全部を舐められて悲鳴に近い喘ぎ声をあげた。

「あぁ……舐めちゃだめ……あ、あっ!」

 こんなことしちゃだめって思うと恥ずかしくて、目を開けられなかった。びくっと腰が跳ねて、脱力してまたソファに沈む。一度達して力が入らなくなった私の足を、宮燈さんが少し乱暴に広げる。
 絶頂したばかりで熱くて、もうまともに判断が出来ない。

「したい……宮燈さん、我慢できない……」

 浅く息をしながらお願いすると、やっと宮燈さんが愛撫をやめてくれた。そのまま離れていく気配がしたから目を開けると、立ち上がった宮燈さんが無表情で私を見下ろしている。

「……お仕置き?」
「違う、時間だ。もう出なくては」
「酷いーー!!!」

 泣きそうになりながら叫んだら、宮燈さんは楽しそうに笑っていた。ほんっとーに鬼畜!!
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