わかりました、結婚しましょう!(原題:橘部長を観察したい!)

 熱い。
 何でこんなに熱いの?
 奥への強すぎる快感から逃げたくてもがいた。

「あ……許して……」
「まだ大丈夫」

 またそう言って、宮燈さんは私を深淵へ落とす。
 もう、何も考えられない。私の喘ぐ声と衣擦れの音。降りしきる雨が世界を隔ててるから、宮燈さんと二人でどこまでも落ちていく。

「あっ、あ……キス、して欲しい……」

 私がお願いすると、宮燈さんはしばらく私を眺めていた。

「ちゅー……して」
「こんな可愛い君が私のものになったのか」
「うん、宮燈さんのもの」

 私が笑うと、食べられた。入ってくる舌をちゅうと吸ってると気持ちいい。息苦しくて体が震える。

「あっ、また、いく! んんーっ」
「うねってる。凄いな」
「……すごい? きもちいい?」
「ああ、いい」
「よかった……わたしも気持ちい……い、ぁあ」

 体の奥深くに当たる。声が出せなくて、はくはくと口を開けていると、両手首を押さえつけられて、何度も奥を攻められた。

「……っ! あぅ……!」

 押さえつけられてた腕がびくびくと震えた。
 だめ、飛びそう……。
 なんとか保とうと思っていたのに、絶頂した次の瞬間、私は意識を手放していた。
< 65 / 188 >

この作品をシェア

pagetop