わかりました、結婚しましょう!(原題:橘部長を観察したい!)
05. 橘部長にドン引きする
宮燈さんは動くのを止めて体を起こすと、ベッドサイドに手を伸ばした。切るのかなと思っていたら、通話状態にしている。
「林、どうした?」
で、出るのー?!
セックス中の状況で出るのー?!?!
普通切らない? え、わかんない!!
慌てる私に構うことなく、宮燈さんは無表情で会話している。
「二次会に……」
察するに、電話の相手は採用担当の林さん。食堂で二次会的な集りをしてるらしく、宮燈さんに来てもらえないかと電話してきたらしい。
「行きたいのだが、もう入浴して寝ようかと思っていた」
寝ようか、というか女と寝てますけどね。
恥ずかしくて逃げようと、少しだけ身じろぎしたら、宮燈さんが空いてる右手を伸ばしてきて、思いきり胸を掴まれた。
「痛っ?!」
びっくりしてると、宮燈さんが私を見下ろしたまま、またゆらゆらと腰を動かし始める。
な、何してんの?!
私は声が出ないように、口を掌で力いっぱい塞いだ。
「当たり前だろう、私だって風呂位入る」
「……っ……ん……」
電話の向こうでキャーキャー言ってるのが聞こえるから、女の子もたくさんいるんだろう。二次会で盛り上がった誰かが「橘部長も呼んでください」と林さんにお願いしたのかもしれない。
段々と宮燈さんの動きが大きくなる。奥まで届くと背がのけ反る。
なんで無表情で電話できるの?! ドン引きなんだけど!
声が聞こえてるんだから、電話の向こうには林さんだけじゃなくて、私の同期もいるって分かってるでしょ? なんで平気なの? 信じらんない!
右手で体に触れてくるから、私は宮燈さんの腕を片手で押し退けようとしたけれど、びくとも動かない。
「……そうか、皆に伝えてくれ」
「っ……!」
押し退けようとしてた私の腕を掴まれて、より深く攻められた。奥への快楽に耐えられなくて喘いでしまいそう。腕をシーツに押し付けられて戸惑っていると、宮燈さんの顔がゆらりと近づいてきた。
電話ー! 声が漏れてるのに、電話を近づけないでー!!
必死で息を吸って声を殺す。我慢してるから熱が隠る。身体が熱くてますます感じてしまう。
「あまり夜更ししないように。学生は帰るが君はここから本社へ出勤だろう?」
そう言うと、宮燈さんはシーツの上に端末を放り出した。
『ああ、はい、そうですね。ありがとうございます』
私の顔の横で林さんの声がする。宮燈さんは無表情のまま、軽く混乱してる私を深く貫く。
頭がおかしくなりそうで、私は宮燈さんを見ながら首を横にぶんぶん振って、行為の拒否の意を示したけど無視された。泣きそうな私にはお構い無しに、宮燈さんは私の両膝を抱えた。
手を使いたいから電話を置いたの……?
ドン引きなんだけど!(二回目)
「林、どうした?」
で、出るのー?!
セックス中の状況で出るのー?!?!
普通切らない? え、わかんない!!
慌てる私に構うことなく、宮燈さんは無表情で会話している。
「二次会に……」
察するに、電話の相手は採用担当の林さん。食堂で二次会的な集りをしてるらしく、宮燈さんに来てもらえないかと電話してきたらしい。
「行きたいのだが、もう入浴して寝ようかと思っていた」
寝ようか、というか女と寝てますけどね。
恥ずかしくて逃げようと、少しだけ身じろぎしたら、宮燈さんが空いてる右手を伸ばしてきて、思いきり胸を掴まれた。
「痛っ?!」
びっくりしてると、宮燈さんが私を見下ろしたまま、またゆらゆらと腰を動かし始める。
な、何してんの?!
私は声が出ないように、口を掌で力いっぱい塞いだ。
「当たり前だろう、私だって風呂位入る」
「……っ……ん……」
電話の向こうでキャーキャー言ってるのが聞こえるから、女の子もたくさんいるんだろう。二次会で盛り上がった誰かが「橘部長も呼んでください」と林さんにお願いしたのかもしれない。
段々と宮燈さんの動きが大きくなる。奥まで届くと背がのけ反る。
なんで無表情で電話できるの?! ドン引きなんだけど!
声が聞こえてるんだから、電話の向こうには林さんだけじゃなくて、私の同期もいるって分かってるでしょ? なんで平気なの? 信じらんない!
右手で体に触れてくるから、私は宮燈さんの腕を片手で押し退けようとしたけれど、びくとも動かない。
「……そうか、皆に伝えてくれ」
「っ……!」
押し退けようとしてた私の腕を掴まれて、より深く攻められた。奥への快楽に耐えられなくて喘いでしまいそう。腕をシーツに押し付けられて戸惑っていると、宮燈さんの顔がゆらりと近づいてきた。
電話ー! 声が漏れてるのに、電話を近づけないでー!!
必死で息を吸って声を殺す。我慢してるから熱が隠る。身体が熱くてますます感じてしまう。
「あまり夜更ししないように。学生は帰るが君はここから本社へ出勤だろう?」
そう言うと、宮燈さんはシーツの上に端末を放り出した。
『ああ、はい、そうですね。ありがとうございます』
私の顔の横で林さんの声がする。宮燈さんは無表情のまま、軽く混乱してる私を深く貫く。
頭がおかしくなりそうで、私は宮燈さんを見ながら首を横にぶんぶん振って、行為の拒否の意を示したけど無視された。泣きそうな私にはお構い無しに、宮燈さんは私の両膝を抱えた。
手を使いたいから電話を置いたの……?
ドン引きなんだけど!(二回目)