永遠に咲け
「久しぶりじゃん!」
「そうだね~!ノブ、デート?」
「まぁな…!美菜ってんだ。
美菜、大学の時の友達で里花」
「初めまして!」
「里花は、友達?」
「うん」
「てか、スッゲー美人……」
「フフ…でしょ?
ご令嬢よ!」
「こんにちは!
初めまして。大河 咲愛です」
「あ…井野です。
大河って…あの、大河?」
「そうよ!あの有名な大河グループよ!」
「凄い…」
信博と美菜は、びっくりして咲愛を見たのだった。

「ラブラブね」
「ん?咲愛?」
「信博さんと美菜さん。お似合いのカップルね!」
「そうね」
頼んだ料理を、シェアし合っている信博と美菜。
微笑み合って、幸せそうだ。

「いいなぁ~!」
「咲愛も行けばいいじゃん!」
「え?でも…あんまり二人で外を歩くのはね……」
「そう?いいじゃん!
二人が叔父と姪ってことは、あんまり知られてないでしょ?
それに、別に叔父と姪が一緒に歩いちゃいけないなんて決まりないんだから!」
「そうだよね…」
「うん、てことで!
ショッピングに行こ!」
「え?」

「やっぱ、似合う~!
可愛い~咲愛」
場所を移し、服を選んでいる二人。
「そう?じゃあ…買おうかな?」
「で、靴がこれで!
髪の毛をこんな風にすれば……
━━━━━!
永久さん、理性もつかな……?」
「え?」
「ううん、スッゴくいいと思うよ!」
「ほんと?じゃあ…買ってくるね!」
レジに向かった、咲愛。
その後ろ姿を見ながら、里花は呟いた。

「私が男だったら、絶対放せない……」
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