永遠に咲け
「咲愛って……」
「え…?やっぱ……ダメだよね…?
今日だけは“普通”のカップルでいたくて……」

「なんで、そんな可愛いの?」
「え?」
「呼んで?名前……」
「永久」
「フフ…もう一回」
「永久」
「咲愛…キスしよ?」
頬を両手で包み込まれ、永久の顔が近づいてくる。

「え?ダメだよ!人がいっぱいいるよ…」
「俺達“普通”のカップルなんでしょ?
キスしよ?」
「そんなことするの?普通のカップル」
「うん、だからさせて……?」
「ンン……」
「……可愛い…じゃあ、行こうか?
いっぱいあるんだろ?行きたいとこ」
「……////うん」
指を絡めて繋ぎ、歩き始めた二人だった。

「お兄様、これ着て?」
「永久!」
「あ…永久、これ着て?」
「ん」
「━━━━!
素敵……」
「そ?じゃあ、これにする」
「うん!」
永久を咲愛がコーディネートして、着替える。

「咲愛、どれにするの?」
ランチでレストランに来ている、二人。
頬杖をついて、咲愛を見つめる永久。
「永久」
「んー?早く決めて?」
「………シェア、したいな…なんて…」
「フフ…いいよ」
「いいの?」
「うん、もちろん!」
料理が来て、一緒に分け合って食べる。

「永久?」
「ん?」
「どうして、そんなに優しいの?」
「どうしてって?」
「だって私が何を言っても、いいよって言ってくれるから」
「恋人だから」
「え?」
「咲愛は、俺の大切な恋人だから。
何でもしてあげたい。
どんな願いも俺が叶えてあげるよ…!」
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