永遠に咲け
「恋人…
………だったら…行きたいところがある」
「うん、どこ?」
頭を撫でる、永久。
「……////」
「ん?咲愛?」
咲愛は永久の耳元に行き、耳打ちした。

「え……?」
永久は一瞬驚いて目を丸め、微笑んで咲愛の手を握り指を絡ませた。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして二人は、ラブホテルの前にいる。
基本的に永久や咲愛が外出する時は、常に誰かがついている。(だいたい黒谷や中森)
でもその二人を撒いて、二人だけでいるのだ。

「咲愛、ほんとに入るの?」
「うん、叔父と姪だったら入らないでしょ?やっぱ中森さん達に言わなきゃかな?」
「言ったら、確実に反対されるよ。さすがに……
でも、行きたいんでしょ?」
「うん…屋敷は、お父様やみんないるから…
永久と二人っきりになりたい」
永久をまっすぐ見上げて、言った。

「わかった。じゃあ…入ろ?」
「うん」

部屋に入り、ベットに向かい合って座っている、二人。
永久が足の間に咲愛を挟むようにして座っている。
「なんか、可愛い部屋だね」
「うん…」
「ベットも可愛いね」
「うん…」
「緊張…するね…」
「うん…」
「永久…あんま、見ないで……恥ずかしい…」
部屋の中をキョロキョロ見渡す咲愛に対し、永久は咲愛から片時も視線を外さない。

「咲愛の表情がなんかいつもと違うから、目がそらせない。可愛くて、エロい……
もう…いい?抱いても」
「うん…」

「ンンン……」
永久の口唇が、口から頬、耳、首、鎖骨……と這っていく。
ゆっくり押し倒されて、服を脱がされていく。
「永久…」
「ん……?」
「なんか…変…」
「ん?」
「初めての時…みたい、に…恥ずかし……くて身体が、震える……」

「怖くないよ?
俺達は、愛し合うんだよ。だから、安心して身体を委ねて?」
永久は、初めて咲愛を抱いた時と同じ言葉を耳元で囁いた。
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