永遠に咲け
永久は魔物
その言葉で、咲愛は不思議と安心して後はただ永久の愛情に溺れていったのだった。

「永…久…好き……あ…あぁ……んぁ…」
「可愛い……咲愛…」
「永久…」
「咲愛」
「永久…顔見せて……?」
咲愛の胸に顔を埋めていた永久の頬を、両手で包み込んだ。

「咲愛、泣いてる…」
咲愛の目の下を優しく拭う。
「一緒に…永久と一緒に…イキたい……」
「……/////
それ、ヤバい……咲愛」
「永久…私を見て?」
「咲愛…好きだよ…愛してる」
「ずっと…このまま……永久の中にいたい……」
「………今日の咲愛…恐ろしい位に可愛い……
俺の理性、壊したいの…?」

「いいよ…
何もわからなくなりたい……」

その咲愛の小さな甘い声が、永久の理性を壊す。

ほんとに壊れたように、お互い貪り合い果てたのだった。
何度も………


「……もう、さすがに帰らなきゃね…お兄様、シャワー浴びて帰ろ?
さっきから、スマホ鳴りっぱなしだよ?
黒谷さんや中森さんだね、きっと……」
お互い抱き締め合って、寝ている二人。
咲愛が永久の腕の中から、出ようとする。

「ダメ…もう少しだけ……
それに“永久”でしょ?
お兄様って呼ばないで?」
それを更に抱き締める力を強くして止める、永久。

「でも、もう…戻らないと。
屋敷にも、叔父と姪にも」
「さっきまで、あんなに可愛かったのに……
もっと甘えてよ?
もっと“永久”って呼んでよ!
放れたくないってワガママ言って!」
「お兄様?どうしたの?」

「………ううん。
帰ろうか…」


二人は一緒にシャワーを浴び、屋敷に帰ったのだった。
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