永遠に咲け
コンコン━━━━!
「失礼いたします。
やはりこちらでしたか、永久様」
「んー早いよ、来るの」
「もう朝食のお時間を過ぎてます」
メイドの三石が部屋に入ってくる。
「わかった」
「………」
「なんだよ…!?」
「その背中…」
「背中?
あー刺青のこと?」
「旦那様は知らないですよね…?」
「うん、知ったら大変だな」
永久の背中には“SAKURA”の文字と桜の刺青が彫られていた。
元々永久の背中全体には、桜の刺青が彫られていた。
そこに、咲愛の名前を加えたのだ。
「それが、永久様の覚悟ですか?」
「あぁ」
「そんなの…絶対に赦されないんですよ!!」
「あぁ」
「苦しむのは、咲愛様です」
「俺がそんな思いさせない。
それに、俺達は二人で一つなんだ。
俺達二人だから、永遠に咲くことができる」
永久はヤクザ組織の若頭だ。
永一が表の王なら、永久は裏の王。
何もかもが、正反対だ。
「咲愛様は…なんとおっしゃってますか?」
「苦笑い。怒られた」
「でしょうね」
「兄貴にバレたらどうするんだって!」
「そうですよ。きっと…問答無用で引き離されますよ」
三石は寝ている咲愛を見て、悲しそうに顔を歪ませていた。
「永久様、私は咲愛様のお力になりたいと考えてます。
こんな時、辛いのは女性です。
それはここの使用人、みんなの気持ちです。
それをお忘れなく……」
「わかってるよ。
でも…俺は俺のやり方で、咲愛を幸せにしてみせる」
そう言って、永久は咲愛にキスをした。
「失礼いたします。
やはりこちらでしたか、永久様」
「んー早いよ、来るの」
「もう朝食のお時間を過ぎてます」
メイドの三石が部屋に入ってくる。
「わかった」
「………」
「なんだよ…!?」
「その背中…」
「背中?
あー刺青のこと?」
「旦那様は知らないですよね…?」
「うん、知ったら大変だな」
永久の背中には“SAKURA”の文字と桜の刺青が彫られていた。
元々永久の背中全体には、桜の刺青が彫られていた。
そこに、咲愛の名前を加えたのだ。
「それが、永久様の覚悟ですか?」
「あぁ」
「そんなの…絶対に赦されないんですよ!!」
「あぁ」
「苦しむのは、咲愛様です」
「俺がそんな思いさせない。
それに、俺達は二人で一つなんだ。
俺達二人だから、永遠に咲くことができる」
永久はヤクザ組織の若頭だ。
永一が表の王なら、永久は裏の王。
何もかもが、正反対だ。
「咲愛様は…なんとおっしゃってますか?」
「苦笑い。怒られた」
「でしょうね」
「兄貴にバレたらどうするんだって!」
「そうですよ。きっと…問答無用で引き離されますよ」
三石は寝ている咲愛を見て、悲しそうに顔を歪ませていた。
「永久様、私は咲愛様のお力になりたいと考えてます。
こんな時、辛いのは女性です。
それはここの使用人、みんなの気持ちです。
それをお忘れなく……」
「わかってるよ。
でも…俺は俺のやり方で、咲愛を幸せにしてみせる」
そう言って、永久は咲愛にキスをした。