永遠に咲け
屋敷に着いて車から降りるとすぐ、抱きあげられた。

「お兄様、ダメだよ!お父様に見られたら……」
「大丈夫。今日は兄貴いないから」
「でも…恥ずかしい……」
「んーでも、無理かな?
だって、触れていいんでしょ?
早く部屋に行って、抱きたい……」
「……////」
抱き上げられている為、永久の顔が近くにある。
更に熱っぽく“抱きたい”なんて言われ、顔が赤くなる。

部屋に着いて、ベットに下ろされ組み敷かれた。
「咲愛…顔や耳まで真っ赤……可愛い…」
「恥ずかしいの……
さっきの電話もよく考えたら、恥ずかしいこと言っちゃったし」
「うん、俺に包まれて放れたくないんだよね?
いっぱい触れていいんでしょ?
狂ってしまってもいいんだよね?
………いいよ、一緒に狂ってしまおう!
放れないように、できる限り包んで抱き締めるからね!」
そう言って、咲愛の口唇にキスをした。
そして身体中を、永久は夢中で貪った。

「お兄…様…もっと…もっと、触って…」
「うん……咲愛、顔…見せて…?」
咲愛の指に絡めて繋ぎ、頬にキスをする。
「お兄様…早く……早く…繋がり…たい…」
その握った咲愛の手を、自分の首に回させた永久。
「咲愛、しっかり掴まっててね……!
俺も……早く、ひとつになりたい…」
そう言って、ググッと繋がった。

「━━━━━!
んぁぁ……あ…んぁ…」
「好きだよ…好きだ……咲愛、愛してる……」
ベットのスプリングの音と、永久の咲愛を呼ぶ声、咲愛の甘い声が響く。

二人は狂って、落ちて、夜が更けていった。
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