永遠に咲け
咲愛の憎悪
「咲愛、やめなって!」
「うっ……ゴホッ、ゲホッ、ゲホッ!」
「……ったく、だから言ったじゃん!
やっぱ、咲愛には無理なのよ!」
「でも、里花は吸ってるでしょ?」
「私は21の時から吸ってるからね。
てゆーか!
極端なのよ!!突然、ヤクザ事務所に行ったり、煙草を吸いたいなんて……!
お嬢様って、こうなの?」

ここは、会社の喫煙所。
あまりにも素直で純粋な、咲愛。
何を思ったか、永久のように煙草を吸いたいと言い出し、里花の煙草を一本もらって吸ってみたのだ。

「少しずつ、お兄様に近づいていきたいから」
「うーん、そうゆう事じゃないのよ!
それとも、永久さんが言ったの?煙草を一緒に吸おうなんて」
「まさか!お兄様はそんなこと言わないよ!」
「でしょ?そのままで十分だと思うよ、咲愛は。
そうゆう事が、永久さんが喜ぶかわからないよ。
無理をしすぎると、逆に悲しませるわよ!」
「………そうよね。でも、何かしたいなぁ~」

仕事が終わり、中森と街へショッピングに来ている、咲愛。
また永久に、プレゼントを渡したいと思い来てみたのだ。
「何を贈るのですか?」
「うーん、何がいいかな~?」
「楽しそうですね!」
「うん!お兄様の喜ぶ顔、想像しながら選ぶだけで幸せ!」
中森は複雑だったが、やはり咲愛の笑顔を見れることが幸せだ。

「中森様?」
「え?」
「やっぱり、中森様!
ご無沙汰しております」
「あ、ママ?
こちらこそ、ご無沙汰しております」

「中森さん?どなた?」
「CLUBのママで、彩子さんです。
前に旦那様について行ったことがあって……」
「そうだったんだ。
初めまして、大河 咲愛です」
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