永遠に咲け
咲愛を起こして、ダイニングに移動した二人。
既に、永一は食事が済んでいた。
永久と咲愛はいつも並んで座る。
「遅いぞ、二人とも。
咲愛、もう出勤時間になる。
簡単に済ませて、早く用意しろ!」
「はい、ごめんなさい…お父様」
咲愛は、永一の会社で手伝い(永一の仕事の雑用)をしている。
「そんな言い方ねぇだろ!兄貴!」
「永久には関係ないだろ!?
俺は社会人としてのことを言っている」
「あ?」
「ちょっ…二人とも…」
バン!
乱暴に読んでいた新聞を置いた永一。
「咲愛、行くぞ!」
そう言って、ダイニングを出ていった。
「お兄様、お父様に謝ろ?」
「はぁぁ?やだよ!だいたい頑固すぎんだよ!じじぃ」
「………」
悲しそうに顔を歪ませる、咲愛。
「……そんな顔しないで?
咲愛は、兄貴に気をつかい過ぎ!」
頭を撫でる、永久。
「だってお父様を怒らせたら、お兄様と一緒にいれなくなる……そんなの、耐えられない……」
「大丈夫。そんなこと、絶対しないから!」
「どうしてそんなこと言えるの?」
「んー、内緒!」
「咲愛様、旦那様がお呼びです。お急ぎ下さい!」
三石が呼びに来る。
「うん、わかった!
じゃあ…行ってくるね!
お兄様もお仕事頑張ってね!」
そう言って、ドアに行こうとする咲愛の手を素早く掴み引き寄せた、永久。
「ンン……!!」
「……行ってらっしゃい…咲愛」
キスをして見送ったのだった。
既に、永一は食事が済んでいた。
永久と咲愛はいつも並んで座る。
「遅いぞ、二人とも。
咲愛、もう出勤時間になる。
簡単に済ませて、早く用意しろ!」
「はい、ごめんなさい…お父様」
咲愛は、永一の会社で手伝い(永一の仕事の雑用)をしている。
「そんな言い方ねぇだろ!兄貴!」
「永久には関係ないだろ!?
俺は社会人としてのことを言っている」
「あ?」
「ちょっ…二人とも…」
バン!
乱暴に読んでいた新聞を置いた永一。
「咲愛、行くぞ!」
そう言って、ダイニングを出ていった。
「お兄様、お父様に謝ろ?」
「はぁぁ?やだよ!だいたい頑固すぎんだよ!じじぃ」
「………」
悲しそうに顔を歪ませる、咲愛。
「……そんな顔しないで?
咲愛は、兄貴に気をつかい過ぎ!」
頭を撫でる、永久。
「だってお父様を怒らせたら、お兄様と一緒にいれなくなる……そんなの、耐えられない……」
「大丈夫。そんなこと、絶対しないから!」
「どうしてそんなこと言えるの?」
「んー、内緒!」
「咲愛様、旦那様がお呼びです。お急ぎ下さい!」
三石が呼びに来る。
「うん、わかった!
じゃあ…行ってくるね!
お兄様もお仕事頑張ってね!」
そう言って、ドアに行こうとする咲愛の手を素早く掴み引き寄せた、永久。
「ンン……!!」
「……行ってらっしゃい…咲愛」
キスをして見送ったのだった。