永遠に咲け
颯爽と現れた、永久。黒谷も一緒だ。
別人のような姿に、咲愛は見惚れていた。
永久と黒谷は咲愛に気づくことなく、奥にあるVIP席へ移動した。
「咲愛様、せっかくですから。
ご一緒に参りましょう!」
「あ、お兄様には、言わないで下さい!
お願いします!」
「え?でも……」
「ママ、お願いします」
中森も何か感じとり、彩子にお願いする。
「はい、わかりました。
では、私は一度永久様にご挨拶がありますので……」
そう言って、VIP席に行く彩子だった。
「咲愛様、帰りましょう!」
「もう少しだけ……
少しだけ、見たい。
お兄様がどんななのか……」
しばらくすると、元美がVIP席へ向かい永久の横に座った。
「綺麗な方ね……」
あまりにも二人がお似合いで、少しずつ咲愛の中に火がついたように、昂ってくる。
嫉妬心が、どんどん膨れ上がっていく。
咲愛はグラスを力の限り握っていた。
「咲愛様、やはりもう……
これ以上いたら、あなたが壊れてしまう。
安心されてください。これはお仕事の一環なんですから!」
中森が見ていられず、声をかける。
「そうね…」
咲愛は、席を立ち出入り口に向かった。
その時だった。
「やだぁ~、永久様ったら!」
永久に元美が擦り寄って、腕に抱きついていた。
「━━━━━!!!」
咲愛は初めて、頭が沸騰する程に痛みを感じていた。
これが“嫉妬”なら、まだいい。
それよりも酷い、ある意味“殺意”にも似た感情だった。
とにかく、嫌悪感でいっぱいだった。
「ちょっと、お手伝い…」
そう言って、トイレに移動した咲愛だった。
別人のような姿に、咲愛は見惚れていた。
永久と黒谷は咲愛に気づくことなく、奥にあるVIP席へ移動した。
「咲愛様、せっかくですから。
ご一緒に参りましょう!」
「あ、お兄様には、言わないで下さい!
お願いします!」
「え?でも……」
「ママ、お願いします」
中森も何か感じとり、彩子にお願いする。
「はい、わかりました。
では、私は一度永久様にご挨拶がありますので……」
そう言って、VIP席に行く彩子だった。
「咲愛様、帰りましょう!」
「もう少しだけ……
少しだけ、見たい。
お兄様がどんななのか……」
しばらくすると、元美がVIP席へ向かい永久の横に座った。
「綺麗な方ね……」
あまりにも二人がお似合いで、少しずつ咲愛の中に火がついたように、昂ってくる。
嫉妬心が、どんどん膨れ上がっていく。
咲愛はグラスを力の限り握っていた。
「咲愛様、やはりもう……
これ以上いたら、あなたが壊れてしまう。
安心されてください。これはお仕事の一環なんですから!」
中森が見ていられず、声をかける。
「そうね…」
咲愛は、席を立ち出入り口に向かった。
その時だった。
「やだぁ~、永久様ったら!」
永久に元美が擦り寄って、腕に抱きついていた。
「━━━━━!!!」
咲愛は初めて、頭が沸騰する程に痛みを感じていた。
これが“嫉妬”なら、まだいい。
それよりも酷い、ある意味“殺意”にも似た感情だった。
とにかく、嫌悪感でいっぱいだった。
「ちょっと、お手伝い…」
そう言って、トイレに移動した咲愛だった。