永遠に咲け
「咲愛様、急にどうされたんですか?
ジュエリーを買いたいなんて……
あまりそんなことおっしゃらないのに……」
「うん…ちょっとね!」
「………////」
中森は、幸せそうに選ぶ咲愛の姿に見惚れていた。

「ん?どうしたの?中森さん」
「あ…え…?
いえ////」
「……??」
「これ、どう思う?
お兄様に……」
「え?永久様ですか?」
「うん、可愛らしすぎるかな?」
「そうですね。ピンク色はちょっと……
こちらの方だったら、あまり違和感なのでは?」
「そうね…!じゃあ、そうしよう!
これを、包んで下さい」

再び車に乗り込んだ、咲愛。
「でもなぜ今、永久様に贈り物を?
しかも、アクセサリーなんて……」
「んー、お兄様の覚悟のお返しかな?」

「…??
覚悟ですか?」
中森が不思議そうに、バックミラー越しに咲愛を見た。
「そう……覚悟。
ちゃんと、私も覚悟決めて受け止めなきゃ!」
「………」
「何?」
「………前にも申しましたが、本当の幸せは掴めませんよ。みんなが普通に手に入れられる、幸せ」
「私達は、ただ傍にいたいだけだよ。
それ以上は、何も望まない。
それに、一緒にいれないと幸せになれない!
好きな人ができると、そうゆうもんでしょ?」

「………確かに、そうですね。
好きな人には、幸せになってほしいですもんね。
好きな人が笑ってくれたら、それで……」
中森の言葉に、何か重みがある感じがした咲愛。

「中森さん、好きな人いるの?」
「………いますよ」
「……中森、さん…?」

なぜか、とても悲しそうに答えた中森だった。

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