永遠に咲け
「ただいま~」
咲愛が屋敷に帰り着き、部屋に入ると永久が咲愛のベットに座っていた。
「おかえり、咲愛。
遅かったね…何してたの?」
咲愛の方にゆっくり来て、力強く抱き締めた。

「苦し…お兄様…腕、緩めて…?」
「ダメ…もう少しだけ……」
「お兄様…?」
その声があまりにも切なくて、咲愛は抱き締め返し永久の背中をゆっくりさすった。

「ねぇ、なんでこんな遅かったの?」
ソファに移動した二人。
「そこまで遅くないでしょ?」
「いつもより、一時間半遅い!」
「……なんか、その発言ちょっと……」
「キモい?」
「いや…あ、少し……」
「我慢してよ!だって心配だし……帰りになんかあったのかなって!」
「中森さんが送り迎えしてくれてるんだから、危ないこと何もないよ」

「………だから、心配なんだよ…!?」
永久が呟く。
「え?何?」
「ううん、それよりさ!
キス…していい…?」
「うん…
ンン……」
「……フフ…もう一回…!」
一度口唇を離した永久が囁いて、再び咲愛の口唇に重ねた。
「ンンン…んっ…あ……やっ…ちょっ…お兄様…!?」
永久がそのまま、頬や首にキスをしだした。

「いいじゃん…抱かせて…?」
「ちょっ…ダメ……」
そのままソファに押し倒し、尚もキスで責める。
「んー少しでも触れ合ってたいんだから。
咲愛が俺のモノだって……実感したい」
「あ……そこ、ダメ…また、キスマークが…ついちゃう……」
「あ、バレてた?」
キスを中断して、咲愛の顔を覗き込んだ。

「………お父様に…指摘されたの…!!」
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