傲慢?ワガママ?悪役令嬢?それでかまわなくってよ!~聖女の力なんて使ってやるもんですか!!

* 

隣国アリエント王国の動きが活発化してきていた。三年前辺境伯を襲ったという汚名を着せられ、ずっと腹を立てている様子だったアリエント王国。それは国交問題となり、現在に至る。アリエント王はアイド二ア王の対応の悪さにも腹を立てていた。

 アイド二ア王はバカにしているのか?

 戦争をワザと起こそうとしているのか?

 ふざけている。アイド二アからの使者も小出しに、こちらが悪いようなことを言ってくる始末……。バカ達の集団としか思えない。

 こちらは何もしていないのに、何を根拠にあのような態度をとってくるのかまったくわからない。頭を抱えながらアリエント王、エリアノ・チェザリー・アリエントは溜め息を付いた。



 *



 その頃、アイド二ア大国では王ファルガルが謁見の間にて使者からの話にほくそ笑んでいた。

 くくくっ……。

 さあアリエント王はどう出てくる?

 不気味に笑うファルガル。

 謁見の間にファルガルの笑い声が響き渡っていた。







< 31 / 98 >

この作品をシェア

pagetop