強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
笑顔のバリエーションが意外と多い部長に、この1ヶ月、私はいちいちときめいている。
少し前までは小憎たらしいとすら思っていた笑顔だったのに、部長に恋をしたら見方が180度変わってしまった。
恋愛フィルター、恐るべし。
***
今年は早めに始まった梅雨も明けて季節はすっかり夏真っ盛り。
頭上からの太陽と、それに焼かれたアスファルトからの照り返しにじんわりと汗が滲む。
暑過ぎる…日本の夏は異常に暑過ぎる…
少々夏バテ気味の私は、ランチにざる蕎麦をツルッと食べようと会社近くのお蕎麦屋さんに来たところ。
この暑さに考えることはみんな同じなのか、店内はすごく混雑していた。
「いらっしゃい!お姉ちゃんごめんねぇ、相席でもいいかい?」
ざる蕎麦の乗ったお盆を持ちながら私に顔を向けて、おばちゃんが申し訳なさそうに言う。
「あ、私は全然!」
唯一空いているのが、2人掛けの席でお蕎麦を待っているお姉さんのお向かいの席で。
おばちゃんがそのお姉さんにちょうどざる蕎麦を届けるところだったらしく、相席でもいいか確認してくれる。
するとそのお姉さんは感じの良い笑顔でどうぞどうぞ!と椅子に乗せていたバッグを退けてくれた。
少し前までは小憎たらしいとすら思っていた笑顔だったのに、部長に恋をしたら見方が180度変わってしまった。
恋愛フィルター、恐るべし。
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今年は早めに始まった梅雨も明けて季節はすっかり夏真っ盛り。
頭上からの太陽と、それに焼かれたアスファルトからの照り返しにじんわりと汗が滲む。
暑過ぎる…日本の夏は異常に暑過ぎる…
少々夏バテ気味の私は、ランチにざる蕎麦をツルッと食べようと会社近くのお蕎麦屋さんに来たところ。
この暑さに考えることはみんな同じなのか、店内はすごく混雑していた。
「いらっしゃい!お姉ちゃんごめんねぇ、相席でもいいかい?」
ざる蕎麦の乗ったお盆を持ちながら私に顔を向けて、おばちゃんが申し訳なさそうに言う。
「あ、私は全然!」
唯一空いているのが、2人掛けの席でお蕎麦を待っているお姉さんのお向かいの席で。
おばちゃんがそのお姉さんにちょうどざる蕎麦を届けるところだったらしく、相席でもいいか確認してくれる。
するとそのお姉さんは感じの良い笑顔でどうぞどうぞ!と椅子に乗せていたバッグを退けてくれた。