強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
「すみません、ありがとうございます」
お姉さんにお礼をして座らせてもらい、そのままおばちゃんにざる蕎麦ひとつ、と注文する。
「いえいえ!こんなに暑いと冷たいもの食べたくなりますよねぇ。私もこれからクライアントと打ち合わせなんですけど、その前の腹ごしらえに寄ったんです」
「あ、そうなんですね、私も夏バテ気味で今日はお蕎麦を…」
なんて世間話をしながら、ふふ、と微笑む目の前のお姉さんをつい観察してしまう。
目鼻立ちのはっきりした、ショートカットのよく似合う綺麗な人。
でもいただきます、と手を合わせてお蕎麦を啜る姿が意外と豪快で、そのギャップに密かにびっくりした。
私のざる蕎麦が来た後はしばらく2人で無言で食べ進めていたけど、
「あ!やっちゃった…」
の声に顔を上げる。
見ると、ざる蕎麦を完食したらしいお姉さんがおしぼりでシフォンのボウタイブラウスのボウタイ部分をポンポンしていた。
どうやら蕎麦つゆが跳ねてしまったらしい。
結構豪快に啜ってたもんなぁ…
「あぁー、私これよくやっちゃうの。もう、これから打ち合わせなのに」
落ち込むお姉さんに、そう言えば!と思って持ってきたランチに出る時用のミニバッグからメイクポーチを取り出す。
お姉さんにお礼をして座らせてもらい、そのままおばちゃんにざる蕎麦ひとつ、と注文する。
「いえいえ!こんなに暑いと冷たいもの食べたくなりますよねぇ。私もこれからクライアントと打ち合わせなんですけど、その前の腹ごしらえに寄ったんです」
「あ、そうなんですね、私も夏バテ気味で今日はお蕎麦を…」
なんて世間話をしながら、ふふ、と微笑む目の前のお姉さんをつい観察してしまう。
目鼻立ちのはっきりした、ショートカットのよく似合う綺麗な人。
でもいただきます、と手を合わせてお蕎麦を啜る姿が意外と豪快で、そのギャップに密かにびっくりした。
私のざる蕎麦が来た後はしばらく2人で無言で食べ進めていたけど、
「あ!やっちゃった…」
の声に顔を上げる。
見ると、ざる蕎麦を完食したらしいお姉さんがおしぼりでシフォンのボウタイブラウスのボウタイ部分をポンポンしていた。
どうやら蕎麦つゆが跳ねてしまったらしい。
結構豪快に啜ってたもんなぁ…
「あぁー、私これよくやっちゃうの。もう、これから打ち合わせなのに」
落ち込むお姉さんに、そう言えば!と思って持ってきたランチに出る時用のミニバッグからメイクポーチを取り出す。