強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
午後の始業開始まであと5分はあるから、少しお喋りしていても大丈夫。
噂好きの真子ちゃんは、いつも色んなところから情報を仕入れてくる。
ついこの前、営業部の立花くんと秘書課の栗田さんが付き合っているらしいという噂を仕入れて来たのも真子ちゃんだった。
さて、今日は一体どんな噂だろうか。
「なになに?」
「宇野部長の心に決めた人かもしれないって方が来てるそうですよ!」
完全に人事のように、なんならちょっとワクワクして聞き返してしまった自分を私は殴ってやりたくなった。
「……………はっ⁉︎」
まさに寝耳に水の情報にぽかん、となる。
…えっと…
部長の心に決めた人は私じゃなかったっけ…
とはもちろん言えないけれど。
どういうこと⁉︎
「さっき広告代理店の方が打ち合わせのために受付にいらっしゃって宇野部長がお迎えに上がったらしいんですけど。その女性とお互い下の名前で呼び合っていて、かなり親しげだったそうです!」
「…へ、へぇー…」
「しかも情報によると、かなりの美人らしいです!」
「……ふ、ふーん………」
だからさっきエントランスが騒ついていたのか。
きっと私が戻るちょっと前の出来事だったんだろう。
噂好きの真子ちゃんは、いつも色んなところから情報を仕入れてくる。
ついこの前、営業部の立花くんと秘書課の栗田さんが付き合っているらしいという噂を仕入れて来たのも真子ちゃんだった。
さて、今日は一体どんな噂だろうか。
「なになに?」
「宇野部長の心に決めた人かもしれないって方が来てるそうですよ!」
完全に人事のように、なんならちょっとワクワクして聞き返してしまった自分を私は殴ってやりたくなった。
「……………はっ⁉︎」
まさに寝耳に水の情報にぽかん、となる。
…えっと…
部長の心に決めた人は私じゃなかったっけ…
とはもちろん言えないけれど。
どういうこと⁉︎
「さっき広告代理店の方が打ち合わせのために受付にいらっしゃって宇野部長がお迎えに上がったらしいんですけど。その女性とお互い下の名前で呼び合っていて、かなり親しげだったそうです!」
「…へ、へぇー…」
「しかも情報によると、かなりの美人らしいです!」
「……ふ、ふーん………」
だからさっきエントランスが騒ついていたのか。
きっと私が戻るちょっと前の出来事だったんだろう。