強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
「あー、一華さん、さてはまた1人晩酌して夜更かししちゃったんですかー?ダメですよ、お肌に悪いんですから!」
なんて言う真子ちゃんを、藤吾さんがちょいちょい、と呼び寄せる。
そして真子ちゃんの耳元で、
「違う、俺が寝かせなかったの、一華のこと。意味、分かる?」
とニヤリ囁いた。
ちょっ、藤吾さん⁉︎慌てて藤吾さんのスーツの裾を引っ張る私の顔は、もう真っ赤だ。
「……っええーっ⁉︎」
気持ちいいくらい大きなリアクションを返してくれた真子ちゃんに、
「俺の心に決めた女、Mホールディングスの畑中翼じゃなくて、三好一華だから」
そうサラリと付け加えた。
「……っええーっ⁉︎」
再び素っ頓狂な声を上げる真子ちゃんを残し、スタスタとセキュリティーゲートを抜けていく藤吾さんを慌てて追いかける。
「と、とう、じゃなくて部長!真子ちゃんにそんなこと言ったらあっという間に会社中に知れ渡りますよ⁉︎」
「え、それが目的なんだけど?大体変に隠そうとするから今回みたいな誤解が生まれんだよ。それに一華が俺のだって広まれば、悪い虫も付かないだろうし」
「私が部長のファンに殺されますよ…」
「万が一そんな奴がいたら俺に言え。返り討ちにしてやるわ」
悪戯っぽく笑う藤吾さんに、返り討ちって…と私は苦笑い。
でもその言葉がすごく嬉しい。
なんて言う真子ちゃんを、藤吾さんがちょいちょい、と呼び寄せる。
そして真子ちゃんの耳元で、
「違う、俺が寝かせなかったの、一華のこと。意味、分かる?」
とニヤリ囁いた。
ちょっ、藤吾さん⁉︎慌てて藤吾さんのスーツの裾を引っ張る私の顔は、もう真っ赤だ。
「……っええーっ⁉︎」
気持ちいいくらい大きなリアクションを返してくれた真子ちゃんに、
「俺の心に決めた女、Mホールディングスの畑中翼じゃなくて、三好一華だから」
そうサラリと付け加えた。
「……っええーっ⁉︎」
再び素っ頓狂な声を上げる真子ちゃんを残し、スタスタとセキュリティーゲートを抜けていく藤吾さんを慌てて追いかける。
「と、とう、じゃなくて部長!真子ちゃんにそんなこと言ったらあっという間に会社中に知れ渡りますよ⁉︎」
「え、それが目的なんだけど?大体変に隠そうとするから今回みたいな誤解が生まれんだよ。それに一華が俺のだって広まれば、悪い虫も付かないだろうし」
「私が部長のファンに殺されますよ…」
「万が一そんな奴がいたら俺に言え。返り討ちにしてやるわ」
悪戯っぽく笑う藤吾さんに、返り討ちって…と私は苦笑い。
でもその言葉がすごく嬉しい。