強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
私は昨日、自分が思っている以上に藤吾さんが私のことを好きでいてくれることを知ったから。

これから例えどんな美人が藤吾さんに言い寄って来たとしても、ちょっとやそっとのことじゃ狼狽えないと思う、多分。

だからね、藤吾さん。
私も恥ずかしがらずにちゃんと伝えるよ。藤吾さんが不安にならないように。

「…藤吾さん。私も、藤吾さんが思ってるよりもずっとずっと、藤吾さんのことが好きですよ?」

私は藤吾さんの耳元に、そっと背伸びして囁く。

「…一華。朝からその殺し文句、やめて…。…ああっくそっ!帰ったら覚悟しとけよ?」

耳を赤くして私をじとりと見やる、ちょっと強引で俺様で、でも私にだけ甘い藤吾さんが、堪らなく愛おしいーー。


ーfinー
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