強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
「にしても向井って、仕事も出来るしイケメンだし性格だって悪くないのに、なんで女に関してはあんな感じなんだろうね」
私はアイスミルクティーにベイクドチーズケーキを、由香里はアイスコーヒーにミルクレープを頼んだ。
由香里にはランチの時にすでに向井との事の顛末は話してある。
「…うん。でもさ、分かる気がするんだよね。例えば向井に特定の彼女が出来たとしても、多分向井は私とかとも平気で2人で飲みに行くだろうし、月一の同期会だってきっと顔出すじゃない?
でも彼女からしてみたら女子のいる飲み会になんて行って欲しくないだろうし、ましてや自分以外の女子と2人で飲みとか絶対嫌だろうし。
束縛とか嫌いな自由人の向井にとってはそういうのが面倒で特定の彼女作らないのかなって」
入社当時向井の恋愛スタンスを聞いて、最初はただのチャラい男かと思っていた。