強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
でも同期としてその人柄に触れていくうちに、ただいろんな女子と遊びたいからそういうスタンスを貫いているのとはちょっと違うな、と思うようになった。

ただこれはあくまで私の推測であり、本当のところは向井に聞いてみないと分からないけれど。

「…こんな理解ある女が近くにいるのに、向井はもったいないことをしたね」

「彼女になれたところで、私だって向井が別の女子と2人で飲みにいくのとかやだよ?」

あはは、と苦笑いで言うと、そりゃそうだ、と由香里も笑った。

「でも、一華ならあの向井を変えられるかもって密かに思ってたんだけどなー。だって向井にとって一華って何か他と違ったじゃない?」

「ムリムリ!そんなに簡単に人1人変えられないって」

お待たせ致しました、とドリンクとケーキが運ばれて来た。
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