強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
ちなみに先週の土曜日。
あれからどうなったかと言うと…
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濃厚なキスの後、
『…なぁ三好。少しは俺を男として意識する気になった?』
と言う部長の発言により、ようやく私は今非常に危険な状況に身を置いているのだと理解した。
ホテルの密室に2人きり。
目の前には女と適当な付き合いしかしてこなかったフェロモンダダ漏れの部長。
しかも私はシャワーを浴び、真新しい下着にワンピースのパジャマを着ているだけの状態。
今更ながら頭の中に警戒レベル最大の警報が鳴り響いていた。
これはもう何をされても文句は言えない状況だ…
嗚呼、部長だと油断していた私が浅はかだった…
部長を前にこれから起こり得るであろう最悪の事態をも想定して顔面蒼白になりながら一人ぐるぐる思考のループに入り込んでいると、
「お前、なんつー顔してんだよ。誰も取って食わねーから安心しろ」
ニヤリと笑ってそう言った。