強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
藤よしで一緒に飲んだ帰りは、必ず部長が家まで送ってくれる。
部長の家は駅近で、私の家は駅から徒歩15分。
藤よしからは帰る方向が反対だから、最初の頃こそ1人で帰れます!大丈夫です!と断っていたけれど、1人で帰して何かあったら寝覚めが悪いから、と私を送っていくことを部長は頑なに譲らなかった。
普段はあんななのに、そういうところは紳士的なんだよな。
という訳で、今日も今日とていつものように送ってもらっていたのだが、どうやら部長の様子がおかしい、と気が付いたのは、部長が私から数歩遅れ出したせいだ。
いつもは私の歩幅に合わせて並んで歩いてくれている部長が、だんだん口数も少なくなりペースダウンして行った。
おや?と思い振り返ると、
私のちょっと後ろでしゃがみ込み、自分を掻き抱くようにして三好、寒い…とプルプル震えている部長。
「…えっ⁉︎どうしたんですか⁉︎」
予想外のことに慌てる。
6月のこの時期は、夜でも20度くらいはある。
プルプル震えるほど寒くないはずだ。
現に私は全く寒くない。
部長の家は駅近で、私の家は駅から徒歩15分。
藤よしからは帰る方向が反対だから、最初の頃こそ1人で帰れます!大丈夫です!と断っていたけれど、1人で帰して何かあったら寝覚めが悪いから、と私を送っていくことを部長は頑なに譲らなかった。
普段はあんななのに、そういうところは紳士的なんだよな。
という訳で、今日も今日とていつものように送ってもらっていたのだが、どうやら部長の様子がおかしい、と気が付いたのは、部長が私から数歩遅れ出したせいだ。
いつもは私の歩幅に合わせて並んで歩いてくれている部長が、だんだん口数も少なくなりペースダウンして行った。
おや?と思い振り返ると、
私のちょっと後ろでしゃがみ込み、自分を掻き抱くようにして三好、寒い…とプルプル震えている部長。
「…えっ⁉︎どうしたんですか⁉︎」
予想外のことに慌てる。
6月のこの時期は、夜でも20度くらいはある。
プルプル震えるほど寒くないはずだ。
現に私は全く寒くない。