強引上司は虎視眈々と彼女を狙ってる【7/12番外編追加】
とりあえず非常階段まで部長を引っ張って行き、
「部長!わざわざこんなところでそれ返さないで下さいよ!職場では私と部長の接点なんてほとんどないんですから、変に思われるじゃないですか!」
そんな私の抗議もどこ吹く風の部長は、
「えー?いいじゃん別に。俺とお前の仲だし?」
ニヤリと笑ってまた誤解を招きそうな発言をする。
「だからそういうことを言わない!」
なんか最近ちょいちょい突っ込む時タメ語になってしまうのはもう仕方がない。
「こんなの、全然急がないですし藤よしで会った時にでも返してくれれば良かったのに」
弟のスウェットの2組中1組はすでに洗濯してしまってあるから、急遽弟が転がり込んできたとしてこれがなくても問題はない。
「早く礼が言いたくてさ。三好が看病してくれたおかげで回復早かったし、飯も美味かった。ほんとサンキューな」
にかっと笑ってそう言われれば、なんだかすごく照れ臭い。
「…そんな大したことしてませんよ…」