神殺しのクロノスタシスⅢ
学院の敷地内に侵入するのは、さして難しいことではない。

それは、以前『八千歳』と下見に来たときにも調査済みだ。

簡単に、敷地内に侵入出来た。

あとは、当該教室に忍び込むだけ。

校舎内に入る必要はない。

僕は当該教室の近くに植えてある木に登り、最後にもう一度だけ、教室の中を確認した。

ターゲットである『八千代』と、人質となる生徒達が授業を受ける姿を、黙視で確認出来た。

よし。

僕は杖と、毒を塗ったクナイを握り締め。

木の枝の先から、教室の窓ガラスを割って飛び込んだ。

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