神殺しのクロノスタシスⅢ
「んー…」
全身に、異常がないかを確かめる。
すぐりさんに、こっぴどく身体を粉微塵にされてから四日目。
身体の修復は、その日のうちに済ませてもらったものの。
内臓の方はズタボロであった。
というのも、あの少年の使う毒。
あれが予想以上に効いた。
まぁ、とはいえ、僕不死身だから?
いかな毒と言えど、死ぬほど痛い思いをするだけで、死にはしないのだが。
それなのに、こうして医務室のベッドにくくりつけられて(比喩)、もう四日目になる。
今日こそは、解放されて良いだろう。
「おはよう、ナジュさん」
「あ、おはようございます天音さん」
僕は、出来るだけ軽快に答えた。
「身体の具合はどう?」
朝一番に、いつもこう聞かれる。
そして僕は、いつもこう答える。
「えぇ、もう大丈夫ですよ」
「そっか。じゃ、今日も大人しくしてようね」
何故そうなる。
大丈夫だって言ったのに、何故そうなる。
会話が噛み合わないタイプの人?
「…あのですね、昨日も言いましたけど」
「何?」
「僕は不死身の身体であって、毒だろうと粉微塵にされようと、再生するんですから。こんなに大事に扱ってもらわなくても良いんですよ」
酷使してもらっても良いくらい。
酷使…されるのは嫌だけどさ。
学院の生徒や、他の不死身じゃない一般人のように、丁重に扱われる必要はない。
「それは昨日も聞いたよ」
「…まぁ、僕昨日も言いましたね」
記憶にありますよ。
「で、僕が何て答えたか覚えてる?」
「…『毒が身体に残ってる状態で、無理はしちゃいけないよ。身体を再生するのに魔力だって使ってるんだから。まだ大人しくしてなきゃ駄目』」
「一言一句覚えてるんだね」
「一言一句あなたの心をそのまま読みましたからね」
「じゃ、そういうことだから」
…。
…酷いと思いません?
そりゃ確かに、未だに身体はちょっとダルいし(多分毒の影響)。
更に、身体の節々が痛むし。
時折、内臓の節々も痛むけど。
普通に生活するぶんには、全然問題ないレベルに回復している。
天音さんがかけてくれた回復魔法によって、解毒もほぼ終わっている。
あとは放っておけば、いずれ身体が勝手に修復してくれる。
だから、ベッドで安静にしている必要はないのだ。
もう、二日前くらいから同じやり取りをしている。
それなのに。
未だに、天音医師の許可が降りない。
過保護にも程があると言うものだ。
全身に、異常がないかを確かめる。
すぐりさんに、こっぴどく身体を粉微塵にされてから四日目。
身体の修復は、その日のうちに済ませてもらったものの。
内臓の方はズタボロであった。
というのも、あの少年の使う毒。
あれが予想以上に効いた。
まぁ、とはいえ、僕不死身だから?
いかな毒と言えど、死ぬほど痛い思いをするだけで、死にはしないのだが。
それなのに、こうして医務室のベッドにくくりつけられて(比喩)、もう四日目になる。
今日こそは、解放されて良いだろう。
「おはよう、ナジュさん」
「あ、おはようございます天音さん」
僕は、出来るだけ軽快に答えた。
「身体の具合はどう?」
朝一番に、いつもこう聞かれる。
そして僕は、いつもこう答える。
「えぇ、もう大丈夫ですよ」
「そっか。じゃ、今日も大人しくしてようね」
何故そうなる。
大丈夫だって言ったのに、何故そうなる。
会話が噛み合わないタイプの人?
「…あのですね、昨日も言いましたけど」
「何?」
「僕は不死身の身体であって、毒だろうと粉微塵にされようと、再生するんですから。こんなに大事に扱ってもらわなくても良いんですよ」
酷使してもらっても良いくらい。
酷使…されるのは嫌だけどさ。
学院の生徒や、他の不死身じゃない一般人のように、丁重に扱われる必要はない。
「それは昨日も聞いたよ」
「…まぁ、僕昨日も言いましたね」
記憶にありますよ。
「で、僕が何て答えたか覚えてる?」
「…『毒が身体に残ってる状態で、無理はしちゃいけないよ。身体を再生するのに魔力だって使ってるんだから。まだ大人しくしてなきゃ駄目』」
「一言一句覚えてるんだね」
「一言一句あなたの心をそのまま読みましたからね」
「じゃ、そういうことだから」
…。
…酷いと思いません?
そりゃ確かに、未だに身体はちょっとダルいし(多分毒の影響)。
更に、身体の節々が痛むし。
時折、内臓の節々も痛むけど。
普通に生活するぶんには、全然問題ないレベルに回復している。
天音さんがかけてくれた回復魔法によって、解毒もほぼ終わっている。
あとは放っておけば、いずれ身体が勝手に修復してくれる。
だから、ベッドで安静にしている必要はないのだ。
もう、二日前くらいから同じやり取りをしている。
それなのに。
未だに、天音医師の許可が降りない。
過保護にも程があると言うものだ。