神殺しのクロノスタシスⅢ
――――――…一方、その頃。


聖魔騎士団魔導部隊から、ナジュ専属の医療チームが派遣されてきて、およそ二週間がたち。

その日も俺達は放課後、医務室に集まって。

今日は、クュルナと天音を交え、皆で今後の治療方針について話し合おうとしていた。





「ナジュさんに幻覚魔法を見せ続けて、二週間たちましたが…」

…と。

医療チームリーダーのクュルナが、話を切り出したところ。

「それって、本当に効果あるの?」

「実は全然検討違いなことしてるだけだったりして〜」

「…」

初っ端から、出鼻を挫く発言をする、元暗殺者組。

子供ってのは…あれだな。

本当に…容赦ってものがないな。
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