神殺しのクロノスタシスⅢ
放課後。

下校時刻が過ぎ、小テストの採点を放り出して。
  
あぁ今日もよく働いたなー、本日の業務終了〜と。

私室でのんびりとベッドに寝そべり、リリスに会いに行こうかな、と思っていたら。

鍵が掛かっているはずの窓が、ガラッと開いた。

空き巣だ。

「…」

と言うか、ここ三階なんだけど。

何処のどいつが、こんな大胆な空き巣を仕掛けてきたのか、なんて。

わざわざ言うまでもない。

三階の、鍵の掛かった窓を平気で開け。

平気な顔して侵入してくる人物は、この学院に二人しかいない。
 
そして、そこまでして、敢えて僕に会いに来る人物も、一人しかいない。

「聞いてよーナジュせんせー!」

「…」

予想通り。

現れたのは、元『アメノミコト』、『終日組』の暗殺者、花曇すぐりであった。
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