神殺しのクロノスタシスⅢ
僕達の、今のこのやり取りを。
くっだらねぇ〜…と思った、そこのあなた。
さては、恋人がいないな?
可哀想に。
好きな人がいたら、おのずとその気持ちは理解出来る。
めっちゃ好きな女の子が、自分の為にと持ってきてくれた食べ物が。
自分の口に合わない、もしくは人間の食べられる代物ではなかった場合。
人は、どうすれば良いのか。
僕の場合は、気絶した上に記憶をなくしてるが。
でもそれって結局、僕はその、人間が食べられる代物じゃない手料理(仮)を、食べたってことだよな。
それがポイズンだと分かっていても、それでもリリスが自分の為に用意してくれたものだから、と。
意を決して、口に入れた訳だ。
…で、結果は失神と、記憶喪失。
犠牲は大きかったが、しかし僕のその勇気を讃えて欲しい。
僕は頑張ったのだ。見るからにヤバいブツだが、それでもリリスが作っ…錬成したものだから、と。
頑張って食べよう、そして願わくば、ちゃんと飲み込んで、美味しいよと言って喜ばせたい、と。
大いなる勇気と度胸を持って、僕は挑んだ。
まぁ、飲み込むことすら出来なかった訳だが。
成程、これは死活問題だ。
僕の場合、本当に生死がかかった問題だった。
しかし。
「確かに大変な問題ですね。それは認めますよ」
「うん」
「でもあなたのツキナさん、別に料理下手って訳じゃないんでしょう?」
「そうだよ!ツキナ料理上手いよ」
良い笑顔で返事をありがとう。
「なら、食べれば良いじゃないですか」
僕のリリスみたいに、人が食べられるものじゃないブツを錬成してくるなら、それは死活問題だが。
すぐりさんのツキナさんは、料理下手って訳じゃない。
すぐりさんが、勝手にナス嫌いなだけであって。
ツキナさんの料理の腕前は、リリスとは比較にならない。
ナス好きな人なら、普通に美味しく食べられるんだろう?
だったら、大した問題じゃない。
ようは、すぐりさんの好き嫌いの問題なんだから。
「食べれば良いじゃないですか、ナスくらい。えいって飲み込めば良いんですよ」
「え、無理。ナスだよ?人間の食べる代物じゃないでしょ」
謝れ。
全国のナス農家とナス好きと。
そして、本当に人間の食べる代物じゃないと分かっていて、それでもリリスの為に食べようとした、過去の僕に謝れ。
土下座しろ。
「そんなに美味しくないですか?ナス…」
「だってあれ、超気持ち悪くない?色と食感がさぁ!脳みそみたいな食感するよあれ」
脳みそ食べたことあるの?君。
「まぁ…子供の嫌いな野菜の定番ではありますが…」
子供ですからね、すぐりさん。
ナス嫌いでも、おかしくはない。
くっだらねぇ〜…と思った、そこのあなた。
さては、恋人がいないな?
可哀想に。
好きな人がいたら、おのずとその気持ちは理解出来る。
めっちゃ好きな女の子が、自分の為にと持ってきてくれた食べ物が。
自分の口に合わない、もしくは人間の食べられる代物ではなかった場合。
人は、どうすれば良いのか。
僕の場合は、気絶した上に記憶をなくしてるが。
でもそれって結局、僕はその、人間が食べられる代物じゃない手料理(仮)を、食べたってことだよな。
それがポイズンだと分かっていても、それでもリリスが自分の為に用意してくれたものだから、と。
意を決して、口に入れた訳だ。
…で、結果は失神と、記憶喪失。
犠牲は大きかったが、しかし僕のその勇気を讃えて欲しい。
僕は頑張ったのだ。見るからにヤバいブツだが、それでもリリスが作っ…錬成したものだから、と。
頑張って食べよう、そして願わくば、ちゃんと飲み込んで、美味しいよと言って喜ばせたい、と。
大いなる勇気と度胸を持って、僕は挑んだ。
まぁ、飲み込むことすら出来なかった訳だが。
成程、これは死活問題だ。
僕の場合、本当に生死がかかった問題だった。
しかし。
「確かに大変な問題ですね。それは認めますよ」
「うん」
「でもあなたのツキナさん、別に料理下手って訳じゃないんでしょう?」
「そうだよ!ツキナ料理上手いよ」
良い笑顔で返事をありがとう。
「なら、食べれば良いじゃないですか」
僕のリリスみたいに、人が食べられるものじゃないブツを錬成してくるなら、それは死活問題だが。
すぐりさんのツキナさんは、料理下手って訳じゃない。
すぐりさんが、勝手にナス嫌いなだけであって。
ツキナさんの料理の腕前は、リリスとは比較にならない。
ナス好きな人なら、普通に美味しく食べられるんだろう?
だったら、大した問題じゃない。
ようは、すぐりさんの好き嫌いの問題なんだから。
「食べれば良いじゃないですか、ナスくらい。えいって飲み込めば良いんですよ」
「え、無理。ナスだよ?人間の食べる代物じゃないでしょ」
謝れ。
全国のナス農家とナス好きと。
そして、本当に人間の食べる代物じゃないと分かっていて、それでもリリスの為に食べようとした、過去の僕に謝れ。
土下座しろ。
「そんなに美味しくないですか?ナス…」
「だってあれ、超気持ち悪くない?色と食感がさぁ!脳みそみたいな食感するよあれ」
脳みそ食べたことあるの?君。
「まぁ…子供の嫌いな野菜の定番ではありますが…」
子供ですからね、すぐりさん。
ナス嫌いでも、おかしくはない。