神殺しのクロノスタシスⅢ
ルシェリート家の二人の子供の未来が、大変心配になってきたのは…さておき。

ごめんな、シュニィ。でもまだほら、二人共小さいから。

もうちょっと大きくなったら、シュニィの遺伝子が目を覚まして。

「あれ?私この父親に似たら危ないんじゃない?」って気づくかもしれないし。

…気づかないかもしれないけど。

アイナもレグルスも、シュニィの子ではあるが。

アトラスの子でもあることを、忘れてはいけない。

それはさておき。

俺達は次に、聖魔騎士団魔導部隊隊舎に向かった。

俺は帰ろうって言ったんだぞ?

でもシルナが、「たまには皆に会いたい!」とか抜かすから。

そして。

「あ、羽久さん…それに、学院長先生」

「クュルナちゃん!」

隊舎の入り口で、クュルナにばったり出くわした。

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