神殺しのクロノスタシスⅢ
─────…一方、その頃。

学院長室では。

「…さぁ、具合はどうかな?」

「…」

「ごめんね。本当は、お客さんはケーキとお茶でお迎えしたいところなんだけど…」

「…」

「君の場合、その枷を外すとちょっと危ないから、そのままお話ししようか」

…あのな、シルナ。

大前提として、こいつ、お客さんじゃないからな。

イレースを見てみろ。

こんな来客、いてたまるか、みたいな顔をしている。

実は、俺も同感である。
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