神殺しのクロノスタシスⅢ
はい次。

『アメノミコト』サイドの解説。

まずⅡからのお付き合い、黒月令月。

初登場時の名前は、令月・スタングラーク。

ジャマ王国暗殺専門組織『アメノミコト』の親衛隊、『終日組』の元暗殺者。

『終日組』でのコードネームは『八千代』。

シルナの暗殺を狙ってイーニシュフェルト魔導学院に忍び込むも、ナジュの読心魔法によって暗殺者であることがバレる。

その後、シルナに説得され、暗殺者をやめ、イーニシュフェルト魔導学院の生徒に編入。

年齢は14歳。現在イーニシュフェルト魔導学院3年Bクラス所属。

非常に偏った魔導適性の持ち主で、力魔法以外は使えない。

ので、力魔法と小太刀を応用した戦い方をする。

速さにおいては、教師陣をも上回る。超すばしっこい。

クナイとか小刀とか、暗器を使うこともたまにある。

『アメノミコト』育ちなので、言動がたまに突飛だったり、常識が欠如してることがたまにある(筆記用具が筆と墨だったり、ゴザの上に寝てたり)。

そんなところもご愛嬌。

魔力量★★★★

ステータスは以上。

で、今作での令月君の活躍ですが…。

頑張ってましたよね。

Ⅱの第三部でいきなり出てきて、伏線色々作っちゃって、どう処理するんだと自分でも思ってましたが。

こんな感じで処理しました。

Ⅱのときに比べたら、結構丸くなってる感じありますよね。

ちなみに、何で『終日組』という制度(?)をいきなり作り出し、コードネームまで作ったのかと言うと。

Ⅱのあとがきで書いたように、令月って名前を、かなり適当につけてしまったので。

せめてコードネームくらいは格好良いのつけてあげよう、ということで。

考えたのが『八千代』。

『終日組』のメンバーは、全員「時間」に関するコードネームがついてます。

八千代っていうのは、物凄〜く長い年月って意味らしいですよ。

まだ若いからなお前。これから長い間生きろよ、という作者からの優しさでついた名前。

嘘です。お、なんか和風っぽくて格好良いじゃん、と思ってつけた名前です。

良くも悪くも悪意のない子なので、最初からすぐりと仲良くしようと頑張ってたので。

最終的にはそれも報われて、これからどんどん、すぐりと仲良くなってくれ。

キュレムとルイーシュみたいなポジションになってくれ。

令月の方が一つ歳上なんですけどね、すぐりより。

まぁこの世界線の人間は、何万年と生きるのが割と珍しくない(シルナとかジュリスとか)ので。

一つ二つ歳上でも、大した問題ではない。

仲良くしろよお前ら!

そういえば令月、Ⅱのときから小太刀使ってましたっけ。

その辺確認せずに書き始めたんですが。

二刀流だってことは、Ⅱのときから決まってた気がします。

あれ?令月の得物変わってね?と思った方。

変えたってことにしてください済みません。

だから、常日頃ちゃんと作品のプロットメモを作っとけって言ってるのにさ。

思いつきで書くから、こういうことになるんだよ。

こういう癖は、モバスペ時代から何の変化もなくて、むしろ安心だな!
 
どっちにしても、小太刀使いってなんか格好良いから良し!

折角のファンタジー作品なんだから、何でも格好良くないとな。

あ、そうだ。

令月とすぐり、和解したのに、何でまだお互いコードネームで呼び合ってるかって言うと。

あくまで自分達の過去は、ちゃんと背負って生きていくという意思表示であり。

折角考えた格好良いコードネームを、あっさり捨てたくなかったからです。

以上!



次、令月の相棒、すぐりさんの紹介。

Ⅲから登場したキャラクターなので、新規さんもご存知だと思いますが、一応。

名前、花曇すぐり。

コードネームは『八千歳』。

令月と同じく、元『アメノミコト』、『終日組』の暗殺者。

年齢13歳。現在はイーニシュフェルト魔導学院2年Aクラス所属。

魔導適性を持ち、毒魔法、独自に開発した糸魔法等が得意。

『アメノミコト』頭領、鬼頭夜陰に認められること、ひいては『八千代』(令月)を越えることを目標にしており、『八千代』に対して異常なほどの敵対心を持っていた。

その為、裏切った令月の暗殺任務を受けた際、令月に対して一騎打ちを申し込むも、返り討ち。

その後イーニシュフェルト魔導学院に来て、あれやこれややらかした結果、『玉響』虐殺。

まぁこの辺は、皆さんさっき読んできたばっかりだから、わざわざ解説する必要ないですね。

得意魔法は糸魔法、と、背中から生やした黒いワイヤー。これも糸魔法の応用であり、通常の糸より強い殺傷能力を持つ。

また、ナジュの読心魔法対策を短期間で習得するなど、才能は確か。

性格はかなり好戦的で、自身を「サイコパス」と表現しているが。

実はこれは、『アメノミコト』で、鬼頭夜陰に育てられた結果であって、本来のすぐりは、自分で言うほどサイコパスではない。

魔力量★★★★★

以上ステータスでした。

すぐりはなぁ…。何て言うか…。

令月と同じで、作者としては凄く扱いづらかったです。

特に初期な、初期。

どういうキャラクターにするか、迷いがかなりあって、フラフラしてた記憶があります。
 
今はある程度、扱いやすくなってるんですけどね。

キャラ確立までは大変。

最初期、一人称「僕」だったし。令月と被るから「俺」にしたけど。

あと名前。令月のとき、名前適当だったんで。

すぐりの方は、割と本気出した記憶。

そして、すぐりのコードネームですが。

実は、3回くらい変わってます。

最初は確か、『百鬼(ひゃっき)』だったんです。

その後、なんか違うなー(作者的に)と思って。

『八千代』が先に決まってたんで、同じく「時間」に関する名前にしようと思い直し。

次に考えたのが、『久遠(くおん)』。

でもなんか呼びにくいな、と思って。

この際『八千代』と被せようと思って、『八千歳』に落ち着きました。

八千歳も、八千代と似たような意味です。

読む側としても、『八千代』と『八千歳』、区別するの大変だったでしょう?

書く側も、かなり面倒でした。

多分何回か入れ替わってると思う。

すぐり君なぁ…やってることはエグいんですが、それは鬼頭にそうなるよう仕向けられたからであって、すぐり君の意思ではないんですけども。

そこまでしても、結局頭領のお気に入りは令月だけ。

すぐりはあくまで、捨て駒扱いって。

物凄く可哀想です。

すぐりにとっては、鬼頭さんに認められることだけが生きる目的でしたからね。

それなのに、結局鬼頭さんに認められることは、永遠にない訳ですよ。

…うん、可哀想。

そういう意味では、もう『終日組』の『八千歳』は、完全に死にましたね。

花曇すぐりとして、新たな人生を送ってくれ。

…しかし、糸使いってなんか格好良くありません?

糸って言うか、私の中ではピアノ線?テグス?みたいなイメージなんですが。

暗殺あるあるアイテムかなと思って。

で、すぐりの虎の子、背中から生える黒い二本のワイヤーですが。

これ、元ネタは私の夢です。またか。

背中から黒いワイヤー生やした金髪の男の子が、ワイヤーぶんぶん振り回しながら戦ってる夢を見まして。

起きてから、「今の格好良かったな」ってことで、採用。

どういう夢を見てんの?

すぐり金髪じゃねーし。黒髪だし。

でも、ワイヤー案だけは採用しました。

何だかんだ器用ですよね、すぐり。

おまけに、学院に溶け込むのも早い。

元々染まりやすい性格なんでしょうね。

好きな女の子まで出来てますからね。青春エンジョイしてんじゃねーぞお前。

ツキナちゃんについては、後で解説しますね。

お前はお前の強さを手に入れろよ、すぐり。

名前気に入ってるからな。作者的に。



すぐりが出てきたんで、『アメノミコト』ではないんですが、ツキナの解説も同時に。

ステータスは特に言うことないです。音魔法が得意な子です。

天然ですよね。

ナジュが床でミンチになってるのに、完全スルーで「罰掃除行こっ!」の子ですからね。

大物ですよこれ。

そして夢見がちな少女なので、すぐりの儚い恋がちゃんと叶うのか、非常に心配。

ナジュの前世だったら、ワンチャンあったんだけどなぁ。

あっちは、自分から白馬の王子捨てて、マフィアで元風俗嬢とイチャついてるからなぁ…。

でも、こういう無邪気な子は可愛い。

すぐりが惚れたのも、この無邪気さ故です。

これまでずっと邪気にまみれた組織にいたので、余計にこの無邪気さが新鮮だったんでしょうね。

こういう、珍しい感情に敏感なところも、すぐりの長所だと思います。

令月は、そういうところはかなり鈍い子なので。

とはいえ天然過ぎて、すぐりの恋路が心配。

そんなツキナちゃん、元々名前はカタカナではなく、月那という漢字を当ててたんですが。

カタカナの方が、より無邪気さが伝わる気がしたので、カタカナに変更。

それに、漢字にしちゃうと令月や吐月と被るしね。



次は『玉響』。

本名は不明。

年齢は…令月とすぐりよりは歳上。多分16とか17とか。

魔力量★★★★

ステータス以上!早い!死んだからね!

この子は…可哀想な子です。

初期設定では、割とギリギリまで、生き残るか殺すか、迷っていたキャラではあります。

が、『玉響』まで生かしてしまうと、元暗殺者組が三人になってしまう。

三人を扱うのは、作者としてはちょっと荷が重いと判断。

あんな風に退場してもらうことになって、申し訳ないです。

生かす未来もあったんだよ、それだけは忘れないで。

全部鬼頭のせいにしよう。そうしよう。

玉響という言葉の意味は、少しの時間、僅かな時間という意味です。

この言葉の意味からして、全然生かす気なかったんだなぁって。




次解説…うーん。

『アメノミコト』サイドなんで、鬼頭も紹介しましょうか。

別にこいつはステータスとか要らないですよね。

一言で表すなら、悪の親玉です。

つーか、『終日組』何人いるの?

親衛隊って、少数精鋭みたいなイメージあったんだけど。

一クラス出来そうなくらいいるだろ。

Ⅱでは、ただ頭領、としか呼ばれてませんでしたね。

名前が出てきたのは、Ⅲが初めてです。

鬼頭夜陰(きとう よるかげ)と読みます。いかにも悪の親玉って感じの名前ですが。

作中でも言ったと思いますが、これは本名ではありません。

『アメノミコト』の頭領が、代々引き継いできた、これもある意味コードネームみたいなもんです。

『アメノミコト』の頭領は皆、鬼頭夜陰を名乗ってるってことですね。

部下ばっか使ってないで、自分も戦えや。

って、いつも思います。

おめーは許さないからな。ちっちゃい子ばっか集めて、人殺しにさせて。

とはいえ、今回の令月を巡る、イーニシュフェルト魔導学院の連中との攻防で。

『アメノミコト』側もかなりの戦力を失ってるので、しばらくは大人しいんじゃないかな。

しかし、裏切り者は許さない、のが『アメノミコト』の信条。

しつこい油汚れのように、また令月達につきまとってくるでしょうね。

これに関しては、令月達も分かっているので。

いくら『アメノミコト』が自分達を殺しに来ても、返り討ちに出来るよう、日々精進しております。偉い。

『アメノミコト』サイドは以上ですね。
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