神殺しのクロノスタシスⅢ
では次、お待ちかね(?)の聖魔騎士団サイドの登場人物達を紹介します。

これは多いので、詳しい生い立ちは『神殺しのクロノスタシス』のⅠを読んで頂きたい。

あくまで、ステータスのみ書いていきます。



まずアトラス・ルシェリート。

性別は男性。年齢不詳。

聖魔騎士団団長。

魔力は多いのに、魔導適性がない為魔法は使えない。剣士。強い。

交換留学という形でイーニシュフェルト魔導学院に来て、そこで未来の奥さんに出会う。

そして物凄い親馬鹿。同時に、同じくらい嫁馬鹿。

頭の中まで筋肉タイプ。彼の体力は無尽蔵。

彼の嫁子供に何かしたら、地の果てまで追いかけられるだろうと、シルナでさえ恐れてるレベル。

魔力量★★★★★



次、そんなアトラスの奥さん。

シュニィ・ルシェリート。

年齢不詳。女性に年齢を聞いてはいけません。

聖魔騎士団副団長にして、聖魔騎士団魔導部隊隊長。

アルデン人という、迫害されている人種であった為、そんな自分にずっとコンプレックスを持っていたが。

学生時代、イーニシュフェルト魔導学院で出会ったアトラスが、アルデン人であることを全く気にせず接してくれたお陰で、晴れてお二人はゴールイン。

アトラスの間に、二人の子供を授かる。

長女の名前はアイナ、長男の名前はレグルス。

非常に繊細、かつ熟練した魔導師で、どんな魔法でも満遍なく使いこなす。

かつ、戦術、戦略的知識にも優れ、脳筋なアトラスに代わって、用兵も担当。

でも控えめな子なので、自分の能力をひけらかすのは好まない。

性格は穏やかで優しく、真面目だが。

相変わらず、自分がアルデン人であることにはコンプレックスを抱いている。

しかし、夫のアトラスがあまりに自分を褒めるときは、赤面して黙り込んでしまうことも。

作者の密かなお気に入りキャラでもある。可愛い。

魔力量★★★★★★



次、吐月(とげつ)・サーキュラス。

男性。年齢は、推定数千歳。

ナジュを彷彿とさせる悲しい過去の持ち主なので、作者としては、是非本編を読んで欲しいキャラ。

冷静に考えると、ナジュが不死身で苦しんでいたのは数百年だったけど、こちらは数千年単位で呪縛に縛られていたので、そう考えるとヤバい。

聖魔騎士団魔導部隊大隊長の一人。

ベルフェゴールという、冥界最上位の魔物と契約して戦う、召喚魔導師。

本気モードになると、ベルフェゴールと一時的に融合し、背中から黒いコウモリみたいな羽根が生えるという、ファンタジーあるあるな格好良い戦闘スタイルを持つ。

その他、以前契約させられていた魔物の残滓で、氷魔法も得意。

性格は真面目。自分を地獄から解放してくれたシルナ、羽久に対して、非常に恩を感じている。
 
こちらもまた、作者の密かなお気に入りキャラの一人。

なのに、あまり登場させてあげられなくてもどかしい。

魔力量★★★★★★

魔物が好む、特殊な魔力と血の持ち主でもある。



次。

クュルナ。名字不明。

発音が難しそうだが、「キュ」の「キ」の部分を限りなく「ク」に近づけて読むとそれっぽくなる。

女性。年齢は聞くな。女の子だぞ。

イーニシュフェルト魔導学院の出身ではなく、ルーデュニア聖王国が存在する世界線とは違う世界から来た。

吐月と同じく、聖魔騎士団魔導部隊大隊長の一人。

シュニィに似た、繊細な魔法の使い手で、どんな状況でもオールマイティに戦えるタイプ。

羽久のことが好きなのだが、羽久には全然気づいてもらえてない。

得意魔法は特になし。どんな魔法でも大抵使える。

過去、死者蘇生の魔法に手を出しているが、失敗している。

魔力量★★★★★



次はキュレム。

フルネームはキュレム・エフェメラル。

男性。年齢不明。比較的若い方。

聖魔騎士団魔導部隊大隊長の一人。

イーニシュフェルト魔導学院の卒業生。

これといった得意魔法はないものの、魔弾使いとしての才能が飛び抜けている。

※ちなみに魔弾使いとは、魔法で作った拳銃で、魔法で作った弾丸を撃つ魔導師のこと。

魔弾使いは遠距離戦特化なので、接近戦にも対応出来るよう、体術にも自信あり。

普段は、同じく魔導部隊大隊長仲間のルイーシュとペアで行動することが多い。

性格は、真面目な方ではなく、どちらかと言うと不真面目で面倒臭がりなタイプなのだが。

それ以上に自由奔放過ぎるルイーシュと常に組まされている為、ルイーシュと比較して大変真面目な感じに見える。

この二人の戦闘は半ばコントみたいなので、殺伐とした戦闘シーンの中では、作者の癒やしとなっている。

魔力量★★★★



そのキュレムの相棒。

ルイーシュ・レイヴン・アルテミシア。

男性。年齢は不明。キュレムと同期。

聖魔騎士団魔導部隊大隊長の一人。

絶望的に面倒臭がりで、典型的な「明日から本気出す」タイプ。

大抵任務には乗り気ではなく、脱走することもしばしば。

普通なら解任されるところだが、シュニィの懐の広さと、

何だかんだ言いながら、そんなルイーシュを引っ張って連れてきて、任務を遂行させているキュレムのお陰で、今日まで失職せずに生きてる。

と言うか、本人はキュレムが自分を見捨てないとたかを括ってるので、それを分かっていて脱走してる。   

とはいえ、もとからそういう性格ではなかったので、こうなるに至るまでの経緯は本編Ⅰを参照。

得意魔法は空間魔法。

空間魔法に限って言えば、その実力は、シルナでさえ「あれは無理」と言わしめるほど。

キュレムとペアで戦闘するときは、空間魔法を活かし、後方支援に徹する。

魔力量★★★★★



次。

無闇(むやみ)・キノファ。

男性。年齢は不詳。割と歳は行ってると思う。

聖魔騎士団魔導部隊大隊長の一人。

イーニシュフェルト魔導学院の卒業生ではなく、ルーデュニア聖王国とは別の世界線を転々としていたところを。

色々あって、シルナに協力することになって、ルーデュニアにやって来た。

神を殺すと呼ばれている伝説の魔導書、『死火』の使い手であり、守り人でもある。

普段は、『死火』の化身である月読(つきよみ)と行動を共にする。

という意味では、彼も召喚魔導師に近い。

性格は冷静沈着、頼れるお兄さん的ポジション。

普通にめちゃくちゃ強いのだが、めちゃくちゃ書きにくいキャラでもあるので、作者から冷遇されている気の毒なキャラでもある。

魔力量★★★★



次。

エリュティア・アトリー。

男性。年齢不詳。比較的若い。

聖魔騎士団魔導部隊大隊長の一人。

イーニシュフェルト魔導学院の卒業生。

得意魔法は探索魔法。

捜し物の気配、残留思念などの『痕跡』を辿って、大抵のものは何でも探し出せる。

無くし物をしたとき、切実に頼りたい人物。

性格は控えめ、かつ大人しい。自己主張はしないタイプ。

探索魔法自体が少々地味なので、周りからは舐められがちだが。

別に探索魔法しか使えない訳ではなく、五大基礎魔法を満遍なく使える。

こちらも文句なく強いし、マジで頼りになる縁の下の力持ちなのだが。

如何せんめちゃくちゃ書きにくいキャラ筆頭なので、作者からの冷遇が酷い。

魔力量★★★★



では次。

ベリクリーデ・イシュテア。

女性。年齢は聞くな。若い。

聖魔騎士団魔導部隊大隊長の一人。

イーニシュフェルト魔導学院の卒業生ではなく、別の世界線にいたところを、色々あってルーデュニアにやってきた。

体内に聖なる神を封じている、つまり二十音と対をなす存在。

という、めちゃくちゃ重要なポジションなのだが。

性格がびっくりするほど天然で、ツキナを彷彿とさせる能天気さなので。

本人には「自分の中には聖なる神がいる」という自覚がなく、大体ぽやんとしていることが多い。

得意魔法は特になし。

だが、如何せん神の器に選ばれるほどなので、潜在能力は凄まじい。

のだが、やっぱり本人に自覚はない。

ので、次に紹介する一名の魔導師が、物凄く苦労している。

作者としては、この天然ぶりが可愛くて気に入ってる。

魔力量★★★★★★(★)




苦労人魔導師。

ジュリス・レティーナ。

男性。年齢はかなり行ってる。イーニシュフェルトの里時代から生きてる。

神々を巡る聖戦後、様々な世界線を渡り歩き、マフィア相手に商売したりなんかしていたが。

そこで羽久の人格の一つと出会い、ルーデュニア聖王国にやって来る。

得意魔法は特になく、シュニィやクュルナ同様、様々な魔法を満遍なく使える。

その熟練度は、シュニィと良い勝負。

非常に面倒見の良い性格で、困ってる人がいると、仕方ねぇなぁで助けちゃうタイプ。

そんな性格の為、自由奔放過ぎるベリクリーデの護衛を任され、散々振り回されて、最近は苦労している。

シルナと同じ時代を生きた者として、彼の「神を殺す使命を捨てて、自分の為に生きる」選択を容認しており。

「もう(使命から)解放してやれ」と言うほど。

その絶大な書きやすさと、ベリクリーデとの掛け合いの面白さにより、作者から大のお気に入り判定を受け。

この本編の後、外伝をもらうという異例の高待遇を受けている。

魔力量★★★★★★


以上、聖魔騎士団魔導部隊の皆さんを紹介しましたが。

何処にも属さない、ヴァルシーナとレーヴァテインという存在がいたのを思い出したので。

ちょっとここで解説。




ヴァルシーナ・クルス。

女性。女の子に年齢は聞いちゃいけません。

シルナ同様、イーニシュフェルトの里出身。

おまけに、イーニシュフェルトの里の族長の孫娘。

イーニシュフェルトの里の名誉、使命を非常に重く受け止めており。

神を殺すという使命を放棄したシルナを、裏切り者と称して復讐を企んでいる。

及び、シルナが果たさなかった使命を、自分の手で果たすことを目的としている。

一応、神殺しの魔法の使い手でもある。

Ⅱでは『カタストロフィ』という組織を自分で立ち上げ、ナジュを勧誘したりなんかして、あれこれやっていたが失敗し。

Ⅲで、同じくシルナ達と敵対関係にある『アメノミコト』と手を組んだものの、本編の通り、かなり苦しげな状況になっている。

イーニシュフェルトの里に伝わる、危険な魔法や複雑な魔法を、独自に研究して使っている。

読心魔法の対策、心を閉ざす方法も自分で確立している。

得意魔法は幻覚魔法、洗脳魔法その他。

魔力量★★★★★★

ステータスは以上。

…可哀想な子だよね。ヴァルシーナ。

単身ではシルナにはとても勝てず、組織を作るも失敗し。

屈辱にも命を見逃され、逃げた先で、本人曰く「薄汚い組織」の『アメノミコト』と協力し。

そこまでしたのに、結局『アメノミコト』からは半ば無視され。

洗脳魔法で作り出したレーヴァテインだけが、唯一ヴァルシーナの味方だったのに。

それも、二十音に呆気なく殺され。

多分今、途方に暮れてると思います。

でも、彼女の使命感が、こんなことで挫けると思ったら大きな間違い。

絶対また出てくるので、乞うご期待。



次。

レーヴァテイン。

一応女性。

二十音の身体の中で、唯一二十音が認知していない、シルナに敵対する人格。

その正体は、ヴァルシーナの洗脳魔法によって作り出された人格だった。

二十音や羽久、その他の人格の目を謀って、自分の肉体になる器を新たに作り出し、そこにお引っ越し。

とはいえ、羽久や二十音が得意な、時魔法は使えない。

ヴァルシーナの唯一の味方になるはずだったが、二十音によって殺される。

魔力量★★★★

ステータスは以上。

ヴァルシーナも相当だけど、レーヴァテインも相当可哀想。

自分自身と対峙する、という構図を作りたいが為に作ったキャラでした。

彼女を生かすか、ヴァルシーナと共に逃がすかは、ちょっと考えたんですが。

二十音がそんなこと絶対に許すはずがないと判断、かつ、ヴァルシーナは孤独な戦いをして欲しいという、作者の鬼のような願望により、死亡。

レーヴァテインという名前は、何処から出てきたんだっけな…。超なんとなくつけたような気がする…。
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