神殺しのクロノスタシスⅢ
ベリクリーデが、持ってきたのは。
真っ黒いシースルーのブラジャーで、結ぶ位置もホックではなく、背中のリボンだけ。
おまけに、付属している…あの、所謂ショーツも、同じくシースルーで、Tバックと呼ばれるタイプのもの。
あんなんつけたら、もう何処隠してんのか分からない状態。
セクシー通り越して、最早卑猥。
「なんつーもん持ってきてんだ!」
「?だって、ジュリスが好きなの選べって」
「お前はそんなの着たかったのか?」
そういう趣味なのか?
だったら別に止めやしないが、しかし実用性という意味では、あまり推奨されないと思うぞ。
「ううん?ただ、黒くて格好良いかなと思ったから」
色だけで選んだのかよ。
「もっと他にもあるだろ…な?そんなお前…。ひわ、いや…セクシーな下着にこだわらなくても」
「じゃあ、これは?」
と、持ってきたのは。
濃い紫色で、テカテカと艶めかしく光るそれは。
やはり、そういう店で働く女性の為の下着、って感じ。
一言で言うと、なんかこう…けばけばしい。
「そうじゃねぇだろ…」
派手なの好きなのか?
「?よく分かんない。ジュリス選んで」
「は?」
「何だか私が選ぶの、変な奴ばっかりみたいだから。普通の奴、ジュリスが選んで」
…何言ってんの、こいつ。
何で俺が、お前の下着を選ばなきゃならないの?
「い、いやお前…。お前が着るものなんだから、自分で選べよ…」
しかし。
「?でも、あの人達は男の人が選んであげてるよ?」
ベリクリーデは、先程からイチャイチャ下着を選んでいるカップルを指差した。
彼氏の方が彼女に、こんなのどう?やだぁ〜も〜、とか言って、イチャついてる。
爆発しろよあいつら。
「あのなベリクリーデ、あれはカップルだから…」
「…私達と、何か違うの?」
色々なものが大違いだよ。
という違いを、いちいちベリクリーデが理解出来るように説明していたら。
多分、閉店時間の方が先に来る。
よって。
「…はぁぁぁ…」
俺は、本日七度目の溜め息をつき。
覚悟を決めたのだった。
真っ黒いシースルーのブラジャーで、結ぶ位置もホックではなく、背中のリボンだけ。
おまけに、付属している…あの、所謂ショーツも、同じくシースルーで、Tバックと呼ばれるタイプのもの。
あんなんつけたら、もう何処隠してんのか分からない状態。
セクシー通り越して、最早卑猥。
「なんつーもん持ってきてんだ!」
「?だって、ジュリスが好きなの選べって」
「お前はそんなの着たかったのか?」
そういう趣味なのか?
だったら別に止めやしないが、しかし実用性という意味では、あまり推奨されないと思うぞ。
「ううん?ただ、黒くて格好良いかなと思ったから」
色だけで選んだのかよ。
「もっと他にもあるだろ…な?そんなお前…。ひわ、いや…セクシーな下着にこだわらなくても」
「じゃあ、これは?」
と、持ってきたのは。
濃い紫色で、テカテカと艶めかしく光るそれは。
やはり、そういう店で働く女性の為の下着、って感じ。
一言で言うと、なんかこう…けばけばしい。
「そうじゃねぇだろ…」
派手なの好きなのか?
「?よく分かんない。ジュリス選んで」
「は?」
「何だか私が選ぶの、変な奴ばっかりみたいだから。普通の奴、ジュリスが選んで」
…何言ってんの、こいつ。
何で俺が、お前の下着を選ばなきゃならないの?
「い、いやお前…。お前が着るものなんだから、自分で選べよ…」
しかし。
「?でも、あの人達は男の人が選んであげてるよ?」
ベリクリーデは、先程からイチャイチャ下着を選んでいるカップルを指差した。
彼氏の方が彼女に、こんなのどう?やだぁ〜も〜、とか言って、イチャついてる。
爆発しろよあいつら。
「あのなベリクリーデ、あれはカップルだから…」
「…私達と、何か違うの?」
色々なものが大違いだよ。
という違いを、いちいちベリクリーデが理解出来るように説明していたら。
多分、閉店時間の方が先に来る。
よって。
「…はぁぁぁ…」
俺は、本日七度目の溜め息をつき。
覚悟を決めたのだった。