神殺しのクロノスタシスⅢ
「おはよう『八千歳』」

「あはは、うぜー。視界に入らないでくれる?」

朝一番。

朝一番、食堂で会ったときの会話が、これだった。

ファーストコンタクト、失敗。

仕方なく『八千歳』の視界から離れ、次の機会を待つことにした。






で、お昼時。

「こんにちは『八千歳』」

「あはは。近寄らないでくれる?臭いから」

食堂で会ったときの会話が、これだった。

セカンドコンタクト、失敗。

臭いと言われたので、今度消臭スプレーを買ってこよう。




そして、放課後。

「一緒に勉強しに行こう、『八千歳』」

「あはは。超邪魔〜」

一緒に学院長の放課後学習会に向かおうと、二年生の教室まで会いに行ったときの会話が、これだった。

サードコンタクト、失敗。

うん。

友情って、なかなか難しいね。


< 73 / 822 >

この作品をシェア

pagetop