神殺しのクロノスタシスⅢ
〈おまけ〉




――――――…俺は宣言通り、ベリクリーデを焼肉屋に連れて行ったのだが。

「ジュリス、これ何の肉?」

「牛だよ…」

「そうなんだ。人にしては美味しいなーと思った」

人を食うなよ。

「ジュリス、ここは何のお肉?」

「心臓…」

「へー。心臓って美味しいんだ」

「…」

躊躇いも何もなく、ホルモンを食べるのは良いんだけどさ。

「…これ本当に牛なのかな?こっそり犬とか猫とかヘビとか人とか混ぜてたり…」

「やめろ」

店に対してとんでもなく失礼なことを、しかも。

ベリクリーデが、何処ぞの元暗殺者二人組と同じようなことを言っていたとは。

俺には、知る由もないのだった。












END
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