神殺しのクロノスタシスⅢ
「何処で、そんな本を仕入れてきた?」
「本屋さん。店員オススメコーナーに置いてあったから、良い本なのかなと思って」
下世話なことをする店員もいたもんだ。
いや、店員は悪くない。
悪いのは、そんな怪しい恋愛指南本を本気にした、この馬鹿だ。
「そもそも、何で本屋になんか行ったんだよ…?」
お前、普段そんなところ行かないだろ。
すると。
「ジュリスが言ってたから。『知識や見聞を広めるには、本が一番だ。お前は、もっとたくさん本を読め』って」
俺のせいだった。
言ったっけなぁ…。言った気がするなぁ…。
なんつーか…あのな…あれは、そういう意味じゃねぇんだよなぁ…。
「…」
俺は、無言で天を仰いだ。
俺の言葉を実践しようとする、その素直さはお前の良いところなんだけどなぁ…。
何で、そういう方向に行ってしまうんだろうなぁ、お前は…。
事の発端が、回り回って自分だったことを知って、何だかベリクリーデを責めづらい気分。
つまりあれだな?
お前は、俺に「本を読め」と言われ、よし分かったと本屋に赴き。
さて、何の本を読もうか、あ、あそこに店員のオススメコーナーがあるぞ、と見つけ。
店員のオススメの本なら、きっと良い本なのだろうと思って、その恋愛指南本を購入。
早速読んで、実践してみたと。
そう考えれば、辻褄は合う。
猿でも分かると言うくらいなのだから、その本に書いてあるであろうことは、何となく察しがつくよ。
女の子っぽい格好をして、女子力向上の為に刺繍とか、ちょっと女の子らしいことをしてみなさい、と書いてあったんだろ?
で、ベリクリーデは、素直にそれに従い。
こんなロリータ服を着て、化粧までして。
刺繍に関しては、多分よく分からなかったのだろう。
何となくのイメージで、針と糸と布を用意し。
隊舎の庭に落ちている松ぼっくりを拾ってきて、これを刺繍しよう、と思ったんだな?分かるよ。
どんぐり収穫の為に、朝イチで木登りしてたくらいだもんな。
松ぼっくりに興味を持っても、何も不思議なことはない。
「本屋さん。店員オススメコーナーに置いてあったから、良い本なのかなと思って」
下世話なことをする店員もいたもんだ。
いや、店員は悪くない。
悪いのは、そんな怪しい恋愛指南本を本気にした、この馬鹿だ。
「そもそも、何で本屋になんか行ったんだよ…?」
お前、普段そんなところ行かないだろ。
すると。
「ジュリスが言ってたから。『知識や見聞を広めるには、本が一番だ。お前は、もっとたくさん本を読め』って」
俺のせいだった。
言ったっけなぁ…。言った気がするなぁ…。
なんつーか…あのな…あれは、そういう意味じゃねぇんだよなぁ…。
「…」
俺は、無言で天を仰いだ。
俺の言葉を実践しようとする、その素直さはお前の良いところなんだけどなぁ…。
何で、そういう方向に行ってしまうんだろうなぁ、お前は…。
事の発端が、回り回って自分だったことを知って、何だかベリクリーデを責めづらい気分。
つまりあれだな?
お前は、俺に「本を読め」と言われ、よし分かったと本屋に赴き。
さて、何の本を読もうか、あ、あそこに店員のオススメコーナーがあるぞ、と見つけ。
店員のオススメの本なら、きっと良い本なのだろうと思って、その恋愛指南本を購入。
早速読んで、実践してみたと。
そう考えれば、辻褄は合う。
猿でも分かると言うくらいなのだから、その本に書いてあるであろうことは、何となく察しがつくよ。
女の子っぽい格好をして、女子力向上の為に刺繍とか、ちょっと女の子らしいことをしてみなさい、と書いてあったんだろ?
で、ベリクリーデは、素直にそれに従い。
こんなロリータ服を着て、化粧までして。
刺繍に関しては、多分よく分からなかったのだろう。
何となくのイメージで、針と糸と布を用意し。
隊舎の庭に落ちている松ぼっくりを拾ってきて、これを刺繍しよう、と思ったんだな?分かるよ。
どんぐり収穫の為に、朝イチで木登りしてたくらいだもんな。
松ぼっくりに興味を持っても、何も不思議なことはない。