神殺しのクロノスタシスⅢ
…あぁ、でも。

一つだけ、未練があるとしたら。

聖なる神は、きっとシルナ・エインリー達が再び封印してくれるだろう。

けれど、その後。

その後、あいつに何も言ってやれないのかと思うと。

「お前のせいじゃないから、何も気にするな」って、言ってやれないのかと思うと。

それだけが、心残りだった。








「ベリクリーデっ…!」

俺は、ベリクリーデの部屋に飛び込んだ。
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