ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「私にも友達、出来ると思いますか……?」



そう言うと、ユウさんは黙った。

考えている様子が電話越しで伝わる。

やっぱり、答えづらい質問しちゃったかな……。

つられて私も黙ってしまう。


しばらくすると、ユウさんの声が耳に入った。



『うーん。芽衣には……』



言葉を濁すユウさん。

『芽衣には友達作り、難しいよ』なんて、言いづらいよね。

嫌な質問の仕方をしてしまった。



「変なこと聞いてごめんなさ……、」

『芽衣には俺がいるじゃん』

「……え?」

『芽衣の友達は俺だもん』



いたずらっ子のように笑うユウさん。

そんなユウさんとは反対に黙ってしまう私。


……心臓がバクバクする。

それは、ドッキリを仕掛けられたみたいな鼓動の速さと。

『芽衣には俺がいる』なんて、甘いセリフに、心臓のバクバクが止まらない。


もう。

心臓に悪いよ……。
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