ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「芽衣が帰ってから直してみるよ」

「私には気をつかわないでください!」

「でも、」

「私はクロちゃんと遊んでいるんでっ」



必死に訴える私。


だって。

お互い、Wi-Fiのことを気にしながら過ごすって居心地が悪いと思う。

奏多先輩はWi-Fiやパソコンのことが気になるだろうし。

私もそんな奏多先輩を見ていたら、『帰らなきゃダメかな……』なんて不安になってしまう。


そんな私の気持ちが伝わったのか、奏多先輩は。



「直してみる。ちょっと待っていて」



と、言ってくれた。


パソコンへと向かう奏多先輩。

パソコンを操作したり、Wi-Fiの機械をいじっている。

だけど、なかなかうまくいかないようで。

私はクロちゃんを抱っこしながら、その様子を見つめていた。
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