ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「……と、いう感じです」



思ったことを伝えた私。

里紗先輩は少し考えた様子の後、頷いた。



「芽衣に覚悟があるなら、私は応援する」

「……ありがとうございます」

「だけど、結城くんが芽衣を傷つけるのは許さない」



温かい里紗先輩の言葉。

そんな里紗先輩は格好良くて。

相談しやすくて。

素敵な先輩だなぁ、って思った。



「里紗先輩」

「ん?」

「私にメイクを教えてください」



少しでも、奏多先輩に可愛いって言ってもらえるように。

出来る限りの努力はしたい。

頑張りたいんだ。



「それなら任せてよ」

「お願いしますっ」
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