ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「ねぇ、芽衣」

「はいっ」

「せっかくだから、明日、学校へ行くときにメイクしていかない?」



明日メイクするってこと……?

学校行く前に?

メイクを?


でも。



「私メイクしたことないんですよ?」

「だから、芽衣さえよければお泊り会とかどうかなぁ、って」



少し照れくさそうに言う里紗先輩。


……お泊り会。

私、お泊り会したことない。

多分、それは里紗先輩も同じだと思う。


里紗先輩とお泊り会、してみたい!



「里紗先輩がよかったら、ウチに来ます?」



パッと顔を輝かせた里紗先輩。

その反応が嬉しくて思わず笑顔がこぼれる。



「行きたい!」



里紗先輩の無邪気な姿。

そんな姿も可愛いと思った。



「お父さんに聞いてみますね」



私は携帯を取り出し、お父さんに電話をかける。

お父さんとはすぐに連絡が繋がった。
< 124 / 253 >

この作品をシェア

pagetop