ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「里紗先輩」

「……ん」

「お線香、ありがとうございました。お母さんも喜んでいます」



頷く里紗先輩。

人の心に寄り添える里紗先輩が大好きだ。



「それより! メイク、教えてくださいっ」



私は里紗先輩から離れて、その手を握った。

自分の部屋に案内する。

少ししんみりしちゃった空気を明るく戻したい。

それが、天国にいるお母さんの願いでもあると思うから。
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