ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「次はなによ」

「奏多先輩も私が私じゃないって思ったらどうしよう⁉」



再び『は?』という顔をする里紗先輩。


だって。

メイクしたら別人になりすぎちゃって、誰だかわかりません。

みたいな現象が起きたらどうしよう!

可愛くなりたくてメイクしたのに逆効果になってしまう!


……と、里紗先輩に説明すると。



「芽衣は元がいいから、大丈夫よ」



と、流された。

私は本気で心配しているのに!


そんな感じで学校に着く。

里紗先輩は3年生の階へ。

私は1年生の階へ。

『またね』と手を振って別れる私たち。

そして教室に向かう私だけど。

なんだか不安になってきた。

いつもしていないメイクをしているからかな。

ソワソワ、緊張して落ち着かない。
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