ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
「えーっと?」



私が首をかしげると、男の子は私の手を引っ張った。


えっ?

ええっ⁉

私は男の子に引っ張られるように、教室から連れていかれた。

どこに連れていかれるのかは分からない。

急展開過ぎて怖い!



「あのっ、」

「……」

「どこ行くんですかっ?」



連れていかれたのは校舎裏だった。


校舎裏なんて、初めて来たよ……。

ジメジメしていて気持ち悪い。



「俺のこと分かる?」



男の子が私に問いかける。


えっと。

お名前が……。



「分かりません」

「じゃあ、今から覚えてよ。俺、アキラっていうの」

「アキラくん?」



……アキラくん。

アキラくんが私になんの用事だろう。

不思議に思っていると。
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