ねこ先輩に「好き」を伝える方法。
携帯をぎゅっと握り締める私。

今日もユウさんと話せた。

それに『また明日』って、言ってくれた。


私は、右手の小指に光るピンキーリングを見つめた。


……お母さん。

私、恋しているよ。

叶わない恋かもしれないけど。

それでも、いつか。


ユウさんと出逢えることを信じたい。

『また明日』って言葉を何度繰り返したら会えるのか。

これから先のことなんて分からないことばかり。

それでも、ユウさんと出逢えるように、お母さんの力を貸してね。


私は、ピンキーリングに触れて、願いを込めた。
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