ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

叶う願い。

翌日。

完全なる寝不足。

電話を切った後、ユウさんとの会話を思い出していたら、興奮して眠れなくなってしまった。

ドキドキして眠れなくて。

朝起きたら、遅刻ギリギリの時間で焦った。

朝食も食べず、猛ダッシュで学校に到着。


ああ。

お腹が空いた。

早く、お昼休みにならないかなぁ。


そんなことを考えながら数学の授業を受けている私。

お腹が空きすぎて集中できない……。



「望月」

「……」

「望月!」

「はいっ⁉」



教科担任に名前を呼ばれて、思わず席を立ちあがる私。



「この問題解いてみろ」

「えー、と」



授業内容なんて聞いてなかったよ……。

どうしよう。

しかも、黒板に書かれている計算式、難しそうで分からない。



「すみません。分かりません」

「……授業、聞いてなかったな?」



おっしゃる通りです。



「罰として、クラス全員分のノート集めて、昼休み持ってこい」



えぇー……。

お昼休みは、ちゃんとご飯を食べたいのに。



「分かったら、返事!」

「はいっ!」
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