ねこ先輩に「好き」を伝える方法。

守りたい笑顔。

いよいよ、文化祭が明日から始まる。

“コスプレ写真館”の最終チェックをみんなで行っているところだ。

私も一生懸命やっているけれど、ぽつんと独りぼっち状態。

もう、それには慣れてきたなぁ、なんて思っていると。



「芽衣ちゃーんっ」



廊下の外から私を呼ぶ声が聞こえたかと思うと、教室のドアが大きな音を立てて開く。

音のする先を見れば、颯汰先輩が息を切らして立っていた。

……なにかあったのかな?



「芽衣ちゃんっ!」



颯汰先輩と目が合うと、颯汰先輩は私のところへ走り寄ってきた。

そして、肩をガシッと掴んで、ブンブン揺らす。

そんなに強く揺すられたら酔っちゃいます。



「どうしたんですか」



私が尋ねると、颯汰先輩は肩を揺するのをやめた。

それから、涙目になって切なそうな声でいう。
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